7話〜幽鬼の支配者〜
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…ルール……守る……たぶん」
2人は、早く行けと手を払う。
残された2人は。
「それでは、別室にてお食事を用意しておりますので、こちらへ」
ヨゾラはガジルとロフォロンを別室へと案内する。
案内された部屋には、豪華な食事が用意されており、ハートフィリア家の使用人達が作った食事が用意してある。
ロフォロンは、目を輝かせて
「きひっ……きひひ!おいしそ!おいしそ!ガジル、早く!」
「クズ鉄はねぇのかよ!?気がきかねぇな」
ロフォロンは、嬉しそうに。
ガジルは態度悪そうに、席へと座る。
「ごゆっくりと、お食事をお楽しみください……それと、こんなこともあろうかと、新鮮な鉄と錆鉄を用意してあります」
ヨゾラは、この2人が来ることを予想していたかのように新鮮な鉄と錆鉄を持ってくる。
新鮮な鉄と錆鉄は?
余談であるが、ハートフィリア鉄道、その名の通り鉄道を扱う会社。鉄道の列車や線路などには鉄などを使用しているため、容易く新鮮な鉄と錆鉄を入手できるのだ。
「気がきかねぇ、奴かと思ったら使える奴じゃねぇか?」
「錆鉄!おいしそ!おいしそ!……お前、いいやつ」
「いえいえ」
ヨゾラから、鉄と錆鉄を渡された2人は食事を楽しむ。
ガジルはそのまま鉄を食らい、ロフォロンは、用意された食事に錆鉄を粉々にして粉になった錆鉄を料理にかけて食べている。
不思議な奴らだという気持ちと、料理を台無しにしやがってという気持ちを抑えながらニコニコしながら2人を見守る。
「お土産も用意しておきますので、マスター殿ともう1人のお方にはお酒を用意しておりますので」
使用人として、お客様の配慮を忘れない。
ハートフィリア家の使用人として、恥ずかしくないように。
「土産?それは嬉しいねぇ。だが、マスターはともかくウィルの旦那には酒はやめといた方がいいぜ?機嫌が悪くなるからな」
「ウィル、怒るとうるさい、ワタシ、怒るウィルはキライ」
「なるほど、アドバイスありがとうございます。ウィリアムさんには違うものをご用意致しましょう。ガジルさん、ロフォロンさん、ありがとうございます」
ヨゾラはニコニコしながらお礼を告げる。
「お前……俺達の名前を知っているのか?名乗ってねぇぞ?」
「なんで?、なんで?、オマエ、不思議」
ガジルとロフォロンは、不思議に思う。
会ったことはなく、名を名乗った記憶もない。
「正式に依頼をさせていただく、皆様の情報を調べるのも使用人の役目。ご容赦ください」
「ギヒッ……ニコニコと笑顔で気味が悪い奴だぜ」
「きひっ……オマエ、雰囲気、キラキラしてるから、ワタシ、オマエのことキラキラと呼ぶ」
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