6話〜騒動の始まり〜
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在地が分かったと報告する。
「何をしている!無理矢理でも連れて来ぬか!?…………お前は昔からルーシィに甘すぎる」
「申し訳ありません」
ジュードの叱責に頭を下げ謝るヨゾラ。
「で、ルーシィお嬢様は、マグノリア町にある、魔導師ギルドの妖精の尻尾に居ます」
「妖精の尻尾…………やはりか……」
ジュードは、ヨゾラの言葉を聞き一通の手紙を取り出す。
「それは?」
「今朝、屋敷に差出人不明で届いてな?」
「差出人不明……ですか?内容をお聞きしても?」
ヨゾラは、ジュードに手紙の内容を問う、ジュードに手紙を渡されると
【ルーシィ・ハートフィリアは誘拐された、犯人は妖精の尻尾】
ルーシィが妖精の尻尾に誘拐されたということだけ、書かれていた。
「……ジュード様、失礼します」
ヨゾラは、差出人不明の手紙を鼻に近づけ、匂いを確認する。
紙の匂いとインクの匂い。
そして、かすかに高そうな気品ある香水の匂い。
「……分かりませんね。鼻には自信がありましたが……かすかな香水の匂い……ぐらいしか」
「そうか……、しかし、お前の情報により、この差出人の意図は読めぬが……ルーシィの居場所は分かった…………妖精の尻尾か……一癖ある、魔導師達だと聞く……まさか……誘拐されていたとは……ルーシィの様子は?」
妖精の尻尾による、ルーシィの誘拐。
ヨゾラは若干の違和感を感じながらも
「共に帰りましょうとお伝えしましたが、帰らないの一点張りで……それに、妖精の尻尾の魔導師2人が、ルーシィお嬢様を必死に守ろうとしていました」
「…………ルーシィは洗脳の類いに惑わされているのであろう。妖精の尻尾……卑劣な手を使い我が娘を…………いや、ルーシィを使い、我がハートフィリア家の財産を狙っているのか……」
ジュードは、ありとあらゆる事を考える。
ヨゾラは、ルーシィが洗脳されてはいないと気づいているが
「僕も同感でございます」
あえて、ジュードの考えに乗る。
全てはジュードを動かすために
「うむ……わかった。ヨゾラよ……ご苦労であった」
「お褒めの言葉、ありがたき幸せ」
めったにヨゾラを褒めることはないジュードだが、それほど、ルーシィの失踪で、コーネリア伯爵との縁談が進まぬことに焦っているのであろう。
「ヨゾラ、幽鬼の支配者は知っているな?」
「はい、妖精の尻尾と双璧と呼ばれている……ギルドですよね?」
幽鬼の支配者。
フィオーレ王国にて、有名な大型のギルドで、妖精の尻尾と仲が悪いと有名である。
「幽鬼の支配者は、妖精の尻尾に匹敵する、魔導師達が居るという。あのギルドなら、手を貸してくれ
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