5話〜ヨゾラとルーシィ〜
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
5話〜ヨゾラとルーシィ〜
「ヨゾラ……どうしてここに?」
ルーシィは驚いていた。
別れを告げたと思っていた人物が目の前に現れたことに。
「お嬢様……やっと、見つけた!」
ヨゾラは、ルーシィに近寄るとルーシィの手を掴み満面の笑みルーシィを見る。
ずっと、捜してきたお嬢様を見つけた。
まるで、主人を見つけた犬のようにヨゾラは笑顔で微笑む。
「どうやって?」
「これですよ、お嬢様」
ヨゾラは、懐からルーシィの私物である週刊ソーサラーを取り出しルーシィに見せる。
「先に謝ります。申し訳ありません、約束を守れずにルーシィお嬢様の鍵がかかった引き出しを空けてしまいました……本当に申し訳ありません。ですが、ただ……お嬢様を!見つけたい一心で!」
「そ、そうなんだ……」
ルーシィはやらかしたと思う。
やっぱり処分してくるべきであった。
誰にも見つからないように家を出てきたのに。
「それにしても……お嬢様。なんて、格好ですか?いいですか?ルーシィお嬢様は、ハートフィリア鉄道の創設者、ジュード・ハートフィリア様の大切な娘なのです、そのような格好では周りから笑われてしまいます!このような事もあろうかとお嬢様のドレスを持って来ました!さぁ、どうぞお着替えください!」
ヨゾラは、どこからか豪華なドレスを取り出しルーシィに見せる。
「誰が着るか!?こんな、町中で!目立つでしょうが!」
「はて?何を仰っているか、分かりません」
「ヨゾラ、手紙にも書いたでしょ?あたしは家を出たの!もう、お嬢様じゃないの!?」
「あぁ!あの手紙なら捨てました!僕には理解ができなかったので!」
「捨てるなー!!」
ヨゾラは、昔から変わらない。
ルーシィには常にドが付く程の過保護で日々、ルーシィを悩ませていた。
都合が悪いところを昔から流して、都合の良い解釈をするのがヨゾラである。
「とりあえず、帰りましょう?お屋敷の使用人達もみんな、お嬢様の帰りを待っています!」
「それは、嬉しいけど!!…………パパは?」
ルーシィ少し、気を落とした雰囲気でヨゾラに尋ねる。ルーシィも父親の反応が気になってしまう。
「だ、旦那様も……もちろん……心配してますよー」
ヨゾラは、横に顔を背けながら口笛を吹きながら答える。
そんな、ヨゾラの反応にルーシィは。
「……そう。……いいわ、分かってた事だから……昔から変わらない、パパは……いや……あの人はあたしに興味ないのよ」
母親のレイラが生きていた時は、父親ジュードとも楽しくやれていた。でも、今は違う。
「旦那様の事は置いといて帰りましょう!」
ヨゾラは、ルーシィ
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ