4話〜家出少女のレール〜
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て特集が組まれた、1冊の雑誌、何気に数ページ捲っているとあるページが目に入る。
【妖精の尻尾の魔導師募集中!!!】
ギルド勧誘と妖精の尻尾のギルドが書いてある地図が載っていた。
そこには、赤いペンで大きく丸で囲ってあったのだった。
「こんな、簡単なことに気づかないなんて……使用人失格だ…………」
ルーシィお嬢様の失踪で完全にテンパっていたハートフィリア家の者達、よくルーシィお嬢様の事を知り、彼女の思いを考えればすぐに彼女の居場所の答えが出たはずだ。
「……妖精の尻尾」
ヨゾラは、週刊ソーサラーの雑誌を手に取り、ハートフィリア家の屋敷を後にするのだった。
確かな確信を持って。
フィオーレ王国にある、マグノリアの町。
代表的な建物にカルディア大聖堂があり、観光名所としても有名だ。
そして【妖精の尻尾】の魔導師ギルドもある。
この地に1人の少女が居た。
ルーシィ・ハートフィリア。
あの日、ハートフィリアの屋敷を家出して、マグノリアの町を目指して旅をしていた。
そんな時、1人の妖精の尻尾の魔導師、ナツ・ドラグニルと出会う。
ナツ・ドラグニルとの出会い、導きによりルーシィは妖精の尻尾の一員となっていた。
彼女の父親ジュードに敷かれたレールから外れた歩きだした特別な日。
「やばい、やばい、やばい!!家賃払えないよ!クエスト受けなきゃ!」
お嬢様を辞めて、1人の魔導師となったルーシィは日々、家賃を払うためクエストを頑張っていた。
共に仕事をする仲間であり、友達のナツ、ナツの相棒のハッピーと共に今日もクエストを受けた帰りだった。
クエストは成功!しかし、周りへの被害が出てしまい、ほとんどクエスト報酬金は無いに等しかった。
「家賃!どうしよう!」
「家賃、家賃、うるせーぞ、ルーシィ」
「ルーシィはお金のことしか考えないんだから」
ナツとハッピーに煽られるも、毎日騒がしく過ごしている日々はルーシィにとってとても大切な日々になっていた。
「ハッピー!帰るぞー!またな、ルーシィ」
「あい!ルーシィまたねー」
ナツとハッピーは、ルーシィと別れて自分の家へと歩いていく。
そんな、二人を見送り、ルーシィも自分の家へと帰るため歩きだす。
「はぁー、今日もナツが暴れて報酬金なし……お金を稼ぐって大変なんだな…………ねぇ、ママ……でもね……あたし、今ね……すごく充実した日を過ごしてるよ……お屋敷に居た時とは大違い……」
ルーシィは、空を見上げながら亡き母に告げるように呟く。
お嬢様から解放され、ただのルーシィ
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