第3話〜緋色と家出〜
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た、その一つ一つの仕草が綺麗に映る。
「超有名人です!、僕が仕えてるお嬢様も妖精の尻尾が大好きでよく話してたんですよ!」
「そうなのか?それは嬉しいな。ところで乗り物酔いは大丈夫なのか?」
エルザに言われ乗り物酔いを思い出す、有名な魔導師と出会ってはしゃいでいたため、酔いのことを忘れていた。
「うっ……思い出したら……」
思い出したら気分が悪くなってくる、本当に恨めしい乗り物酔い。
「すまない、思い出させてしまったか?」
「いえ、気にせず……」
エルザはあることを閃いた。
「失礼するぞ」
エルザはヨゾラの隣に座り
「……えっ!」
エルザはヨゾラの身体を横にして頭を膝の上に乗せる。
「ここは、天国ですか……お嬢様申し訳ないです」
そう、膝枕!!
世の男子なら誰もが憧れる膝枕。
「どうだ、少しはよくなったか?」
エルザはヨゾラの顔を覗き込む。
「さ、最高です!」
会って間もないのに膝枕をしてくれるとはさすがは、妖精女王ティターニア。
ヨゾラは日頃、ルーシィお嬢様以外は使用人仲間のおばちゃま達と一緒に居るので若い女性とは接点なく緊張気味である。
「私の仲間にも乗り物酔いが酷い弟のような奴がいるんだ。……お前を見ていたら思い出してな」
なるほど、自分以外にも酷い乗り物酔いが居るのかととヨゾラは同じ境遇の者が居ることにホッとする。
「少し良くなりました」
「それは、よかった……ところでヨゾラはどこの駅で降りるのだ?」
エルザはヨゾラに聞く。
「俺は……」
ヨゾラは降りる場所を伝えるのだった。
すると、エルザは
「私の降りる駅の前だな……ならば」
エルザは膝枕していた俺の頭を持ち上げ
「しばらく寝れば楽になるだろう……駅に着いたら起こそう…………おやすみ」
「へ?……俺、眠くはないですよ?」
「乗り物酔いはこっちの方が楽だぞ……私の仲間にも同じようにしてる」
エルザは
ゴンッ!!
自分の胸にヨゾラの頭を抱きしめる。
最高であろう。
美少女の胸に顔をうずめられるのだから
鎧がなければ…………
「ゆっくり、休むといい」
ヨゾラの意識は遠くなっていくのだった……
そして、同時に思う妖精の尻尾は頭がおかしいと
その後、ヨゾラはエルザに降りる駅で起こされて
別れを告げてハートフィリア屋敷まで帰路につく
腫れたたんこぶを擦りながら……
別れ際にエルザに
「また、どこかで会ったら介抱しよう。あと、困ったことがあれば妖精の尻尾に」
と、言われた。
「き、機会があればお願いします
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