第3話〜緋色と家出〜
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
第3話〜緋色と家出〜
「オロロロ!……オロロロ!」
デジャブである。
ヨゾラはクロッカスでのお使いが終わり、お土産を買ってハートフィリア屋敷に帰る途中で列車に揺られながらオロロとしていた。
「薬の効果切れてる……1日はもたないんだ」
お昼頃、優しい若者から貰った薬で1日大丈夫だと思っていたが人生そんなに甘くはなかった。
「ハートフィリア屋敷の最寄りの駅まで後数時間…………頑張れ、頑張るんだ……僕」
そんな時だった、列車が近くの駅に止まった。
列車は、扉が開き新たにお客さんが乗車して来る。
列車は帰宅ラッシュの影響なのか、人が多く満席状態だ。
そして、そんな時だった。
「すまない、相席よろしいか?」
新たに乗車してきた人に声をかけられた、珍しいことではない席が少ないので相席などはよくあることなのだ。
「は……はい、どうぞ……」
乗り物酔いに耐えながらヨゾラは了承する。
「では、失礼する」
声を聞く限り、女の人だった。
仄かにいい香りがしてくる。
「体調が優れないのか?」
女の人はヨゾラの状態を見て心配そうに声をかけてくれる。
今日だけで2人に心配してもらえて、フィオーレの人達は優しいなと内心で思うヨゾラだった。
「いえ、すいません……酷い乗り物酔いで」
ヨゾラは初めて相席になった女の人を見るのだった。
「……美人な人だな」
見た瞬間、率直な感想が思わず口から出たのだった。
「ん?何か言ったか?」
ヨゾラはハッとなり、なに食わぬ顔で
「な、何でもないです」
綺麗な女性を見て少し気分が上がり我慢すれば会話できるぐらいまで乗り物酔い楽になった。
ヨゾラは思う……美少女は最高の薬だと
気を張って我慢すればだが
「そうか?ここで会ったのは何かの縁だ名前は?」
「僕はヨゾラ……貴女は?」
ヨゾラは名をを名乗り目の前の女性の名前を聞く。
「私はエルザ……エルザ・スカーレットだ」
緋色の髪をしていてカッコいい鎧とかわいいスカートを履いている美少女。
エルザ・スカーレット。
ふと、聞いたことがある、そして見たこともあると思いヨゾラは考える
そして、思い出した。
ルーシィお嬢様の部屋を掃除していた時に出てきた週刊ソーサラーの妖精の尻尾の魔導師特集に載っていた。
【妖精女王(ティターニア)】
「もしかして、妖精の尻尾のエルザさんですか?凄い!本物だ!これは、お嬢様に自慢できる」
ヨゾラは興奮する、なんせ有名な魔導師が目の前に居るのだから、そして、ルーシィお嬢様に良い土産話ができたと。
「私を知っているのか?照れるな」
エルザは照れくさそうにしてい
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ