第百五十八話 デマコーグその十三
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「それでね」
「食べるのね」
「豚汁も出るしね、ただ学校の食堂だと粕汁メニューにないわね」
「酒粕から作るからね」
理虹はそれでと答えた。
「だからね」
「お酒入ってるから」
「だからね」
その為にというのだ。
「日本だとね」
「学校の食堂はお昼だし」
「だからね」
その為にというのだ。
「出ないのよ」
「そういうことね」
「粕汁って寮だと夜に出るでしょ」
「ええ」
その通りだと答えた。
「そうよ」
「まあ酒粕出しアルコールも殆どないけれど」
「あるにはあるのね」
「甘酒と一緒でね」
「ああした感じでほんの少しでもあるから」
だからだというのだ。
「それでなのね」
「それでよ」
「食堂にはないのね」
「そういうことよ」
「私甘酒も好きだけれど」
それでもとだ、中国の娘は話した。
「そうした事情があるのね」
「そうよ」
実際にというのだ。
「これがね」
「少しでもね」
「アルコールがあるのね」
「そう、だからお昼は出さないの」
「寮でも」」
「日本はお酒は夜に飲むものでしょ」
「そこは欧州とは違うわね」
こう中国の娘に話した。
「中国でも朝やお昼は飲まないわね」
「普通はね」
「それと同じで」
そうであってというのだ。
「粕汁も夜に出るのよ」
「そういうことね」
「ええ、けれどそうしたお話したら」
理虹は笑顔で言った。
「そろそろ寒くなるし」
「粕汁食べたい?」
「そうなってきたわ」
「そうなのね」
「今度お母さんに言ってみるわ」
こう言った。
「十一月に入ったら」
「もう寒いし」
「行ってみるわ」
笑顔で言った、そうしてだった。
中国の娘と一緒にみっくちゅじゅーちゅを飲んでいった、そして飲み終わると二人で店を出て休憩時間が終わるまで二人で色々文化祭を巡ったのだった。
第百五十八話 完
2024・11・15
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