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のね そんな 並んでお辞儀なんて良いからー それに、大きな声で水澄先輩って言うの止めてくれる 恥ずかしいの 小さく おはよう でいいからー」
「ハイ! わかりました!」その時、側を通る人もビクっとしていた。
「だからー 声が大きいんだってー どーしたの その頭」
「はい! ウチ等 決意新たに 孫穎莎みたいに あやかってー 昨日までの合宿 辛かったんですけど 教えてもらったことが多くって 為になりました ありがとうございました」
「あ そう 良かったわ きついんで もう 辞めるかもって思ったんだけどー 若葉も言っていたわよ あの二人は根性あるし それに、教えたこともちゃんとやっているって きっと伸びるでしょうねって」
「わぁー 褒められたんですか? ボロカスに言われていのにー」と、二人で無邪気に喜んでいたのだ。電車に乗り込むと香が居て、二人とも、揃って大きな声で「香先輩 おはようございます」と、言ったものだから、廻りの他人も驚いていた。香も圧倒されたのか「あっ あー おひゃよう」と、言ったきり声も出てこなかったのか、眼を剥いたまま唖然として外を見ていたみたい。それとも、自分の1年生の時のことを思い返していたのか。あの時も、香は私に合わせて髪の毛を短くしたのだ。
その日の練習では、皆が二人の頭を見て騒然としていた。
「水澄 二人に何か言ったの?」
「ううん 昨日 駅で別れて それから 美容院に行ったんちゃう? 私 知らなぁ〜い」
「あの子等 スイッチ入っちゃったみたいね 昨日から練習中でもよく声を出していたし 動きも良かったわ みずきなんて手足長いから、鍛えると伸びると思うんだけどなー でも 成長期でしょ あんまり筋肉付けると、止まっちゃうかもね 難しいわ」と、若葉は私を見ていて
「えっ 私? 成長してるよ」
「だってさー 1年の時は、皆あんまり変わらへんやったやんかー 今は、3年の中で一番 チビなんちゃう? 脚は筋肉ガチガチなんやけどなー 1年から何cm伸びた?」
「う〜ん 5cmくらい」
「あのな 遥香は15cmやってー ウチもそれっくらいかなー」
「私は これから まだ 伸びるの! ほっといてー 私はジャンプで勝負します!」
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