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誰から聞いたのか、みずきちゃんが
「水澄 先輩ぃー ウチも合宿連れてってください 瑠利と」
「えっ でも・・・ それは 私等4人の仲間だけで 去年からやってるんや 四天王の始まり」
「でも ウチ等 ふたり 出遅れてるんです 小学校からやってた子等と違う はよぉー 追いつきたいんです だからー」
「でも・・・ それは 普段の練習で・・・ それに きついのよ でも 私等は結束があるから・・・」
「しがみついてでも付いていきます 覚悟してます お願しますよー 水澄先輩は ウチ等後輩を見捨てるんですか? 水澄先輩に憧れて入ったのにー」
「ちょっとぉー 待ってよー そんなー 見捨てるってー ・・・皆に聞いてみないことにはネ」
と、私は3人に聞いて「ボール拾いにでも 役に立つかもよ」と、納得させていた。塾のこともあって、二人には特別な後輩という思いもあったのだ。
それから数日後、今度は遥香が若葉に一緒に加えて欲しいと言ってきたと言うことだった。(今年は3年で 最後だし 大阪大会、全中の代表メンバーにどうしても選ばれたい)って言うのよーと 若葉が・・・どうする? って 皆が黙って 考えている時、花梨が
「いいんじゃぁないの 皆は4人の結束が乱れるの心配なんだろうけど そんな柔い結束じゃぁないし 四天王が5人になってもいいじゃぁ無い? あの子 春の合宿の時 うさぎジャンプさせられてた時 自分から (私はドジでノロマなうさぎです)
って言って飛んでたのよ 覚悟してるのよ 同んなじ3年生じゃぁない 一緒に・・・」
と言う訳で、今年は7人で琵琶湖の畔に向かうことになったのだ。10時頃駅に着いて、料理長さんがマイクロバスで迎えに来てくれて、旅館に着くと、女将さんも出迎えてくれて
「お疲れ様 待ってたのよ でも、部屋が狭くってごめんなさいね」
「いいんです 私達のほうが無理言ってるんですからー」と、若葉が応えると
「あっ そうだ ねぇ 4人の写真も飾ったのよ 春の時は 他の人も居られるでしょ だからねー これっ サインしてもらっても いいかしらー」と、手の先には、去年のミニ合宿の時の4人の写真が・・・料理長と並んで写っていた。去年の優勝の時の団体戦の時の写真は春合宿のときに飾られているのは気がついていたのだが。
「ねぇ 今年も絶対に優勝よ! となりに飾らせてよねー」
私達は、早速 砂浜にジョギングに出て行った。ジヨギングといってもうさぎジャンプとかステップしながら走るのだから、1年生のふたりは、ヒィヒィ言いながらこなしていた。たっぷり1時間以上走り込んで、用意してくれていたお昼ご飯で、ふわふわの厚い卵焼きの下は中華丼でタマネギのスープと。料理長が私等のためだけに作ってくれたのだ。
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