第三百八十話 ペルーの冒険者その十二
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アルゲダスは統治する立場になっても二人と共にいた、エチェニケに対してここまでのことを話した。
そしてだ、エチェニケはそこまで聞いて笑顔で言った。
「自分も色々あったな」
「はい、お二人とは今も同居していますが」
「楽しく暮らしてるな」
「そうです、実際に結婚しまして」
二人はというのだ。
「今は夫婦で、です」
「自分と一緒におるな」
「秘書やボディーガード、それにです」
「現地調査にやな」
「行ってもらっています」
「何かと働いてもらってるか」
「はい」
まさにというのだ。
「有り難いことに」
「それはええことやな」
「エチェニケさんも老夫婦とは」
「今もお付き合いあるで」
エチェニケは笑って答えた。
「ちゃんとな」
「左様ですね」
「お店に行ってな」
「鶏肉を召し上がられていますか」
「家も近くにあるしな」
自宅もというのだ。
「そやからな」
「今もですね」
「付き合いあるわ」
実際にというのだ。
「そうなってるわ」
「そうなのですね」
「ああ、それで南極に行くにあたって」
エチェニケはこのことも話した。
「行くって伝えてるわ」
「そうなのですね」
「そしたら頑張って下さいってや」
その様にというのだ。
「言ってもらったわ」
「それは何よりですね」
「それで鶏の丸焼きも貰ってから」
だからだというのだ。
「これから二人でな」
「食べますか」
「そうしよな、美味いで」
こうも言った。
「その店の鶏肉は」
「以前もご馳走になりましたが」
アルゲダスもエチェニケから貰ってその店の味は知っていた。
「確かにです」
「美味いやろ」
「はい」
笑顔で答えた。
「ほんまに」
「そやからな」
「丸焼きをですね」
「二人でな」
「後で食べますね」
「そうしよな」
「それでは」
エチェニケに微笑んで答えた。
「そうしましょう」
「是非な」
こう話した、そしてだった。
二人はその丸焼きも食べた、夜に酒を飲みつつ食べたがアルゲダスは実際に食べたうえでエチェニケに言った。
「南極に持っていくお食事は」
「もう用意してるわ」
エチェニケは笑って答えた。
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