第四話 団欒その十一
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「一体」
「そういえばどうなってるのかしら」
ランもりんねの話を受けて考えた。
「私達の利き腕は」
「皆両利きではないでしょうか」
四谷が言ってきた。
「私達の場合は」
「そうなの？」
「はい、臨機応変ということで」
「まあそこは何とかなるね」
一ノ瀬のおばさんはさして気にしておらず豪快に笑って述べた。
「利き腕なんかは」
「普通なんかじゃないですよね」
「そうだな」
石田は俊平の言葉に頷いた。
「かなり大事なことだぞ」
「そうですよね」
「それとピッチャーの人ですが」
修道院長が微笑んで言ってきた。
「先発、中継ぎ、抑えの人がいますね」
「そうですね」
「プロ野球だとそうですよね」
ミホとリカが応えた。
「やっぱり」
「それぞれの役割がありますね」
「阪神は伝統的に全て揃いますが」
自分達が愛するチームはというのだ。
「ですが私達はしっかりとです」
「決めないといけないですね」
「そちらのことも」
「そうですね」
「はい、確かに」
「絶対のことです」
「ですからそちらもお話しまして」
そうしてというのだ。
「決めましょう」
「そうだな、そのことも決めるか」
鬼丸もそれはと頷いて述べる。
「これからな」
「そうすることですね、皆で観ていきましょう」
三鷹も言ってきた。
「誰がどのポジションがいいのか」
「打順のこともな」
「そうしましょう、大谷選手なら」
彼はというと。
「最早どのポジションも出来ますが」
「打順だってな」
「ですがあの人は特別で」
戦う相手である彼はというのだ。
「ピッチャーだけでなく」
「どのポジションもいけるな」
「そうかと」
「キャッチャー位か」
鬼丸は考える顔になって言った。
「出来そうにないのは」
「そうですね」
「他のポジションもな」
「動きが速いので」
「守備もいいしな」
「ですから」
三鷹はそれでと言った。
「あの人はです」
「ピッチャー以外のポジションも出来るな」
「そうだと思います」
「本当に違うな」
「何もかもがですね」
「とんでもない人だな」
「だからメジャーでもあれだけのことをしているんですね」
朧はこう言った。
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