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ドリトル先生の長崎での出会い
第七幕その八

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「あってはならないよ」
「そうだよね」
「中尉の行動には女性蔑視もあるしね」
「明らかにね」
「蝶々さんをあっさり捨てるなんて」
「何とも思わないでね」
「当時はそんな人もいたことは事実でも」 
 それでもというのです。
「当時もあまりね」
「よくないって思われていたね」
「今と昔は価値観が違うけれど」
「今はあってはならないね」
「絶対に」
「そうだよ、僕もね」
 先生ご自身もというのです。
「やっぱりね」
「人種的偏見は否定していてね」
「差別はあってはいけないって言うね」
「女性蔑視もね」
「そうしているね」
「人道的にも間違っているし」
 それにというのです。
「科学的にもだよ」
「根拠がない」
「間違っている」
「だからだね」
「僕は否定しているよ」
 そうしているというのです。
「これまでもそうだしね」
「これからもだよね」
「否定していくね」
「そうして学問を進めて」
「主張していくね」
「そうしていくよ」 
 こう言ってです。
 先生はホテルのビュッフェの朝食をさらに食べていきます、シャンパンも飲みますが先生は笑顔で言いました。
「いや、このホテルは朝もいいね」
「ディナーもよかったけれど」
「朝食もいいわね」
「ビュッフェ形式で」
「何もかもが美味しいね」
「そしてね」
 さらに言うのでした。
「こうしてシャンパンも用意してあって」
「そしてだね」
「何杯も飲めるね」
「それが出来るね」
「こうして」
「そうだよ、だからね」
 それでというのです。
「こちらも楽しむよ」
「しかもかなりいいシャンパンだね」
「だから先生も美味しく飲んでるね」
「そうしているわね」
「そうだよ、こちらも楽しもうね」
 サラダや卵料理やソーセージを食べてです、フルーツもヨーグルトも楽しんでシャンパンも心行くまで飲んでです。
 先生はこの日もハウステンボスを楽しもうとしましたが。
 ホテルを出る時にです、ロビーでその中尉を思わせる若い白人の男の人を見て皆はおやとなりました。
「あの人このホテルに泊まっていたんだ」
「奇遇ね」
「同じホテルに泊まっていたなんて」
「やっぱり運命かしら」
「そうかもね、こうして見たら」
 先生はその人を見つつ言いました。
「穏やかで丁寧で礼儀正しいね」
「そうだよね」
「ホテルの人達とお話しているけれど」
「穏やかでね」
「優しい感じがするわね」
「何かね」 
 先生は感じたことを言いました。
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