第四話 団欒その五
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「そうやねんな」
「ああ、野球だとな」
「先生がえらい目に遭うだけで」
「それだけでな」
「まあそれやとええな」
右京もそれならと述べた。
「先生には気の毒やけど」
「遭いたくないぞ、わしは」
「そやけど周りの迷惑にならへんのやったら」
右京はまた言った。
「その分有り難いわ」
「周りがか」
「うち等迷惑かけるモン多いしな」
「この顔触れの大半がそうじゃねえのか?」
犬夜叉は共に戦う面々を見て言った。
「もうな」
「そうですな」
雲母も否定しなかった。
「そんな気配がしますな」
「しかも平気で卑怯なことするな」
「闇討ちとか」
「闇討ちは基本ですわよ」
小太刀は平然として答えた。
「試合前にも全力を尽くすのは」
「そうよね」
ランが明るく応えた。
「そんなの普通よね」
「そうですわね」
「私もそう思うわ」
ブリッ子をしての言葉だった。
「そうね」
「そうですわ」
「そうそう、一服盛ったりね」
瞳も言った。
「そんなことは普通よ」
「要は勝てばいいのです」
四谷は右の人差し指を立てて主張した。
「勝てば官軍なので」
「やはりそうですな」
雲母は今話した一同の言葉を聞いて頷いた。
「卑怯なことは普通に行い人が多いですな」
「そうだよな」
「しかも迷惑をかけることも」
周りにというのだ。
「多い人ばかりですな」
「左様ですね」
「そんなことをしたら駄目よ」
狐がかすみに化けて言ってきた。
「やっぱりね」
「あら、私に化けたのね」
「そうみたいね」
かすみはすぐにわかってなびきが続いた。
「まあ誰かすぐにわかるけれどね」
「可愛いわね」
「だから許してあげましょう」
「そうね」
「あら、私が二人いるわ」
狐は今度はかすみを見て両手を自分の頬に当てて言った。
「どうしてかしら」
「どうしてなのかしら」
かすみはにこりと笑って応えた。
「不思議よね」
「ええ、けれど本当にね」
狐はそのまま続けた。
「卑怯なことはいけないわ、迷惑をかけても」
「そんなことしても大谷選手には勝てない」
架印はきっぱりと言った。
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