第四話 団欒その三
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「あの人達もか」
「じゃあお話してみる?」
鳳がこうすることを提案した。
「ここは」
「そうだな、何処かで見た人達ばかりだしな」
「それじゃあね」
「ちょっとお話してみるか」
りんねが言って他の面々もそれならとなってだった。
実際に話をすることになった、やがて誰もが一塁側ベンチに座ってそれぞれ話をはじめることになった。
あたるは五代の話を聞いてだ、腕を組み言った。
「考えることは同じですね」
「そうだね」
五代は隣のあたるに優しい笑顔で応えた。
「大谷選手に勝ったら」
「俺達が試合をして」
「その時は大谷選手に阪神に来てもらう」
「本当に同じですね」
「若しもね」
五寸釘光も言ってきた。
「僕達が大谷選手勝てたらそうなるからね」
「気合が入る」
チビも言ってきた。
「本当に」
「可能性は低いがな」
メガネもこのことは否定出来なかった、だがそれでも言った。
「やってみる価値はある」
「駄目で元々だな」
こう言ったのはコースケだった。
「それでもやらないとな」
「ああ、勝ったら儲けものだ」
カクガリは腕を組んで言った。
「全力で試合をするか」
「そうだ、勝つか負けるかだけだからな」
温泉マークは力説した。
「気が楽だろ」
「全くですね」
校長もいて言う。
「温泉マーク先生はいつも酷い目に遭っていますから」
「何でわしがと思う日々でした」
温泉マークも否定しなかった。
「しかし今回はそれだけですから」
「本当に気が楽ですね」
「全くです」
「というか運がない者はとことん運がないのう」
コロンも思うことだった。
「わし等は」
「わしはその運がないのか」
「お主不運を引き寄せる相が出ておるぞ」
コロンは温泉マークの顔を見て冷静に述べた。
「これは酷い」
「酷いのか、わしは」
「ここまで運がない者はそうはおらん」
「ふむ、死相が出ているが」
殺生丸も温泉マークの顔を見て冷静に述べた。
「死なないな」
「死なないならいいか」
「常に死ぬ直前で苦しむ」
やはり冷静に述べた。
「そうした相性だな」
「うう、確かにその通りだ」
「私もここまで運がない者もはじめてだ」
「運のあるなしは大事だけれど」
それでもと言ったのは鯖人だった。
「先生はゼロだね」
「道理で碌でもない目にばかり遭う筈だ」
「お祓いしても効果ないから」
鯖人はにこりとして温泉マークに話した。
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