4話
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び散り砂煙が立つ。ゴーレムは自分の腕を壊すだけだったようだ。サーシャには止まった勢いがキツかったのかもしれない。耳元へサーシャの声が聞こえてくることにはまだ慣れない。だけどようやく戦いの雰囲気や今の体の動かし方には慣れてきた。
「ふぅ…すぅ…」
片腕を自ら潰したゴーレムを見て息を整える。ゴーレムが魔力を使い周囲の砂を集めて腕を再生させようとしていくのが感覚でわかった。
「サーシャ…突っ込むぞ!」」
「っ」
そうして俺は足へ力を込めて前へとゴーレムへ向かって踏み込む。サーシャは俺の体へしがみつくようにし腕へ力がこもっている。風が後ろへ流れていくのを感じ、そしてゴーレムは腕を再生するのを中止し俺を迎撃するように残った腕をもう一度振り下ろされる!
「ゴァァ!」
雄叫びを上げるゴーレム、振り下ろされ…俺はそれに合わせて跳びその巨人めいた腕を足場に勢いのまま空中へと浮かぶ。
「術式…魔法…こうだな」
今でもサーシャが俺を介して『身体強化』の効果のある術式を発動している。なら感覚的には俺が術式を、サーシャがくれた力を使えない筈がない。
そして俺の中にある術式を意識して引き出し起動し風に乗るように、足場にするようにし宙へ発生した魔力で出来た光る魔法陣を足場へしゴーレムへ向かって堕ちていき剣を振るう。
「いけーっ」
振り下ろされた刃はゴーレムの腕を肩から切り飛ばし、ドスンとゴーレムは倒れこみその衝撃で地面は少し揺れ砂が跳ねた。
「ゴ…ガ…」
そして巨体は仰向けに倒れ呻き声のような不快な音が鳴りながら動きを停止する。
「そのままゴーレムの魔力の集まっている場所を貫いて!」
俺はサーシャの言った言葉が聞こえてすぐに倒れたゴーレムの身体を駆け上がり胴体の人間に当てはめるのなら心臓の部位にあるコアのようなモノを感じ取り剣を突き立てたのだった。
しばらく押し込むとパキリと何かガラスにヒビが入るような音がしてゴーレムの末端から崩れ始めた。
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初めての戦いが終わった俺はお疲れ様と労いの言葉をかけられて魔法の解かれ重くなった身体で休息を取っている。サーシャがゴーレムに用事があったというのも理由の一つのようだが。
「…人が一つ持つ属性は大まかに4つに分けられそれぞれに出来る事や術式との相性があるの」
『火』『風』『水』『土』に分かれている属性。例えば『身体強化』で最も筋力を、パワーを発揮できるのは『火』であったりとか目の前のゴーレムのような魔法と最も相性が良いのは『土』、次点で『水』、『風』と『火』は物質へ直接干渉するのは不得手だというように相性が存在するらしい。
サーシャはゴーレムの
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