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そして、15分間の素振り 監督と響先輩からは「腕を振ってるだけになってるわよー もっと ボールを打ち込むつもりでやんなさい 楽しようとするな! このー バカ」とか罵声が飛んでいた。
早速、2年生の何人かが、素振りが鈍いとかで、体育館の端でうさぎジャンプを・・・さすがに、今年は 「私はドジでノロマなうさぎです」っていうのは言わされなかったのだけど。けど、もう 辛くって涙を拭いている子もいたのだ。
そして、午後からは3年生の釘本遥香に莉子もうさぎジャンプのとこに居たのだ。その脇では響先輩の罵声が飛んでいた。「あんた等は何で こんなことやらされてるかわかってる? 自分に甘えてたからだよ! このバカすけがー 泣くくらいなら反省しろ! 己を捨てて違う自分になれ!」と、無茶苦茶なことを叫んでいる。おそらく、響先輩はそーいう役目で参加したのだろう。その途端に莉子も涙を流しながらも跳んでいたのだ。だけど、遥香は 「私はドジでノロマなうさぎです」と、言いながら続けていた。
合宿中、響先輩は私達4人に遥香、ひなた、莉子に代わる代わる打ち合いの相手をしてくれていて、都度 アドバイスをしてくれていたのだ。だけど、私と花梨を呼び寄せて
「あんた等 1月に美ひろ先輩と練習してもらって 何を学んだのよー 確かに球は早くなっているわ でも それだけじゃぁーない それから 何 練習してきたの のんべんだらりと・・・ もっと 相手の動きを考えなさい! 香なんて ず〜と進化しているわ」と、厳しい声で叱られていたのだ。
「何 なに? 花梨 私等 叱られたの? なんか 悪い?」
「・・・ 水澄 辛いよねー ウチ等一生懸命のつもりなんやけど・・・ 香のことは褒めてたよねー なんとなく 響先輩の言っていることもわかるんやけど・・・ 確かに響先輩は 中学の時とは 圧倒的に違うんやー けど・・・」
最終の日の午前中はトーナメント方式で個人戦が組まれているのだ。準々決勝には遥香が残っていて、花梨と対戦して、試合では2−2で最終ゲームで何とか花梨が勝利していた。どうしたの花梨と、思っている私もひなたに2ゲーム連取の後2ゲームを続けて取られていたのだ。最終ゲームでは結果的に勝ってはいたのだけど。こんな調子ではないはずと思いつつ準決勝は私達4人の戦いになって、結果 香が優勝していた。
午前中の練習で打ち上げなのだけど、私と花梨は響先輩に命じられて、二人残ってのうさぎ飛びジャンプを体育館3往復させられていた。
「あんた等 もっと 去年に戻って考えなさい! 何が足りないのか そのままじゃぁー 全中の大会にも行けないよ! このノロマ!」と、響先輩の言葉は厳しかったのだ。
途中から、花梨は「私はドジでノロマなうさぎです」と、念仏のように言い出したので、
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