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3学期の期末考査が終わって、成績順位が1日だけ発表されて、Sクラスの大路輝葉がトップになっていた。若葉は2番で私は3番のままだった。
「若葉 抜かれたね」
「うん まぁ 何点かの差やし その時の運もあるしなー しゃーないヤン それより 花梨が5番やでー あの子 頑張ってるよなー 香も6番やでー 四天王は頑張ってるよね! 普通クラスで10番以内はウチ等だけやでー」
「うん 石切監督も胸張ってるやろな クラブの補助金も堂々と貰うんやろなぁー」
そんなことを話合っているうちに春の合宿を迎えていた。今年も、お誕生日のお祝いと言って、私のシューズをお父さんが買ってくれて、新しいシューズで迎えていた。いつもの琵琶湖沿いの旅館に着いて、お弁当を食べたら早速 砂浜を走らされて、体育館に戻って、うさぎ跳びからジャンプしての体育館の往復。途中でへたばったら、もう1往復なのだ。1年生の中にはへたばる者も続出で監督は「途中で止まるのは良いけど、崩れ落ちるのだけはよしなさい」と、励ましながら続けさせていた。合宿には、響先輩も合流してくれていて、後の高校の合宿にそのまま参加すると言っていた。
「花梨と水澄と打ち合おうと思ってな うちの今度の1・2年生より あんた等のほうが 上にいってると思うでー」
「うん 私等も 響先輩とやり合ったら うもぉーなるから いろいろと教えてください」と、私も歓迎していた。
「あのね 合宿の後 今年も都女学院と練習試合することは聞いているよねー 今年から あそこに本堂監督が就任したのよ」
「へっ 監督は 忍埜山女学園じゃぁー」私はびっくりした。
「うん 私もカナって思っていたんだけど・・・都女学院に今度2年生で鐘ヶ淵翠って子居るの知ってる? 去年の京都大会の個人で優勝した子 でも 全中には身体壊していて出て無かったわ」
「えっ 去年は1年生でしょ?」
「そう でもね スマッシュも強烈でバックもチキータで・・・攻めが早いの 相手のサーブを直ぐに攻めて返すし、自分のサーブでも返ってきたら3球目攻撃よ 小学校の時からも注目されてたみたいだけどね それでね その子も忍埜山に声掛けられていたみたい どういう訳か 堂本監督が都女学院に行くことになって 二人で 全国を目指そうってなったらしいのよ だから、鐘ヶ淵翠も思いとどまったってわけ 今度の練習試合で 対決ね」
「はっ そんなにすごいんですか?」
「らしいわよ 私は 見たことないけど あー ひなた 京都だから 知ってるんじゃぁない?」
次の日からは、去年を知っている私達にとっても地獄だった。朝一番と午後からの一番 柔軟の後の25分間の砂浜でのジョギングに最後の5分間は全力疾走なのだ。そして、体育館に移動してのうさぎ飛びジャンプ
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