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彼は いつから私の彼氏?
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「本堂監督は2月いっぱいで退職されました。後は、私が監督兼コーチでやって行きます。今までの監督の方針を引き継いでいくつもりですので、みんなも動揺すること無く、練習に集中するように!」と、3月に入ると石切コーチがみんなを集めて言ったのだ。みんなが驚きの声をあげていたが

「ウチ 監督にいつもアドバイスいただいてー・・・何でなんですか? そんな急に・・・」と、莉子が問うように言うと

「それはね・・・色々と事情があるのよ 大人のね まぁ みんなも驚いたでしょうけど、あなた達は眼の前のボールを打ち返すことに集中してちょうだい 練習は少し早いけど、今週いっぱいで休みにするわ 期末考査の準備してちょうだい それと、今年の春合宿は少し早い目で3月28日から4泊5日 1日長くなるのよ でも、学校からの補助金 増やしてもらうから 個人の負担は少なくなるの」

 もっと、前に知っていれば、送別会とかやったのに、知らないうちに居なくなってしまった。私達に何の説明も無く。そんな 関わりでしかなかったのかと、私にはショックだったのだ。

 それから、1週間程して、私が夕方学校から帰ると、玄関にお客様の靴が男物2足。お母さんから、リビングに呼ばれて

「水澄ちゃん こちら 忍埜山女学園の人 水澄ちゃんにお話があるんだって ここに 座ってちょうだい」

 私は、頭を下げて・・・名刺を見ると、事務長という人と運動部部長という人なのだ。

「今日 お邪魔させていただきましたのは 水澄さんに ぜひウチの学園でプレーをしていただけないかと 突然で 誠に申し訳ないんですが うちも 今 運動部にチカラを入れてまして 選手達にとっては いい環境でプレーしていただけると思っているのです 理事長も前向きに、良い選手を招いてと取り組んでいるんです お母様には さき程 転校の環境とか条件をご説明させていただきました」と、その運動部部長という人が私に向かって話をしてきた。

「あのー 卓球ですか?」

「はい! 卓球部には特にチカラを入れてまして、今年の高校の進学時には、各地から有力選手に入園していただくことが決まっております。寮のほうも清潔な部屋を完備しておりまして、全室個室です。中学生の方も、今年の全中制覇を目指してまして、来年の高校総体優勝に繋げたいと思っております」

「はあ・・・ でも・・・私は 今年 全中2連覇するんです」

「その 去年の全中優勝のメンバーの方にもお声がけしております お名前は出せませんがー 準優勝の学校の方にも 前向きに考えると言っていただいております 水澄さんにも ぜひ 来ていただいて、中心になっていただいて、みんなを引っ張っていただければと思います 我が学園は全国でも圧倒的に強いチームを結成することが目標なんです できれば、今年の
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