第七百八十六話 海賊の食事その八
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「そうするらしいけれど」
「普通にいて」
そうしてというのだ。
「鼠といえばね」
「ペストだよ」
トムが言った。
「まさに」
「それよね」
「そのペストがね」
「船でも流行ったのよね」
「船の中が不潔で」
そうであってというのだ。
「食べものに蛆が湧く位にね」
「それが普通で」
「そんな中でお風呂も入っていない」
「それだとね」
「鼠がいたら」
「流行るわね」
「そうだよね」
まさにというのだ。
「正確に鼠に付いているダニなんだけれどね」
「ペストの元凶はね」
「けれど鼠にいるから」
そのダニはというのだ。
「鼠がいるとね」
「ペストは流行るし」
「だからだね」
「そう、海賊はね」
「ペストも問題だったね」
「あいつ等らしくね」
欧州の者達らしくというのだ、ペリーヌは欧州を今のエウロパと同じとみなしてそのうえでトムに応えた。
「そうなのよね」
「そうだよね」
「いや、本当にね」
ペリーヌは嫌そうに話した。
「あいつ等といえば」
「ペストだね」
「それでね」
「海賊船の普通の船乗りも」
「ペストまであったのよ」
「壊血病だけじゃなくて」
「そうだったのよ」
こう話した。
「これがね」
「一緒にいたくないね」
「なりたくもないね」
「海賊になっても」
トムはそれでもと言った。
「やっぱり清潔でないとね」
「そうよね」
「そういえば」
ここでスターリングは言った。
「フック船長不潔な感じしないね」
「そうよね」
蝉玉は確かにと頷いた。
「あの人は」
「そうだよね」
「育ちはいいってあったし」
ピーターパンで実際に書かれていることだ。
「それでね」
「不潔な感じしないね」
「部下の海賊の人達もね」
「海賊で悪役でも」
「何処か憎めないし」
「そうだしね」
「不潔な感じもしないわね」
そうだというのだ。
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