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八条学園騒動記
第七百八十六話 海賊の食事その六

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「そうしないとね」
「駄目よね」
「虫歯も身体に悪いし」
「そう、本当にね」
「歯を磨かないとね」
「ちゃんとね」
「歯を磨かないと」
 さもないと、とだ。トムはまた言った。
「虫歯だけじゃなからね」
「歯周病にもなるわよ」
「だからね」
 それ故にというのだ。
「本当にね」
「歯を磨かないとね」
「当時の海賊や船乗りは」
 ペリーヌがまた言ってきた。
「お水が貴重って言ったけれど」
「お風呂なんて入らなくて」
「洗濯もね」
 それもというのだ。
「しなくてね」
「かなり不潔だったね」
「だからセーラー服も」
 水兵のこの軍服もというのだ。
「襟あるのよ」
「ああ、お風呂入ってなくて」
「髪の毛も洗わなくてね」
「それで服にふけがかかるから」
「それを防いで」 
 そうしてというのだ。
「すぐに外してふけを取り払える様に」
「していたんだね」
「そうだったしね」
 こうトムに話した。
「だからね」
「船乗りの人は衛生的にもだね」
「当然海賊もね」
「かなり酷かったんだね」
「もう蚤とか虱なんて」
 そうした寄生虫達はというと。
「普通にいたのよ」
「今じゃ信じられないね」
「そうよね」
「当時は普通だったけれどね」
 スターリングは何でもないといった声で述べた。
「昔の欧州だとね」
「ああ、お風呂入らないからね」
「当時のあの連中はね」
「だから蚤や虱がいても」
「普通だったよ」
「あいつ等不潔だったからね」
「船乗りだけじゃなくてね」
 彼等に限らずというのだ。
「エウロパの連中自体がね」
「普通に不潔だったね」
「そうだったよ」
 こうトムに話した。
「あいつ等は」
「そうだったね」
「貴族だってね」
 彼等もというのだ。
「お風呂入らなくて」
「不潔で」
「蚤や虱普通にいて」
 その身体にというのだ。
「船乗りと変わらなかったよ」
「海賊と」
「そうだったよ、それに」
「それに?」
「体臭もね」
 これもというのだ。
「相当だったよ」
「ああ、体臭も」
「ああ、何かね」
 蝉玉は体臭の話になるとこう言った、尚連合ではエウロパ人の体臭は酷いという固定観念が存在している。
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