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世界の礎
第五話 ナイル川その六

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「それぞれ設けてだ」
「それぞれの地域の中心として治めますか」
「そうする、それとだ」
「それと?」
「もう一つある」
 カニに確かな声で話した。
「それぞれの都に道をつなげてな」
「行き来を楽にしますね」
「だがそれだけではない、移動の術を使える者は使ってだ」
 そうしてというのだ。
「何かあれば私にだ」
「伝える様にしますか」
「移動の術は一度赴いた場所は一瞬で行ける」
「左様ですね」
「だからだ」 
 そうした術だからだというのだ。
「私はな」
「あの術が使える者を用いて」
「そして何かあれば報告する様にだ」
 義青にというのだ。
「する、都に各州にな」
「そして何かあればですね」
「動く、敵が来れば戦いだ」
 そうしてというのだ。
「賊やモンスターが増えればだ」
「征伐しますか」
「そして災害が起こればな」
 その時はというと。
「すぐに民達を助ける」
「災害にもですか」
「当然だ、様々な災害があるが」
 この世界でもだ、事実義青が治水に力を入れているのは洪水を警戒したうえでのことである。そして災害はこれだけではないのだ。
「どういった災害が起ころうともな」
「すぐに報告させ」
「そしてだ」
「対されますか」
「民を助け街や村を復興させる」
 そうするというのだ。
「その時にも軍を用いる」
「戦でなくとも」
「そうしていく」
 こう言うのだった。
「いいな」
「わかりました」
 カニは確かな声で頷いた。
「ではです」
「その様にな、ではな」
「これからはですね」
「その様に統治していきだ」
 そうしてというのだ。
「災害にもな」
「これまで以上に対しますね」
「その場で地震が起こりだ」 
 そうなりというのだ。
「数日経ち私に話が来るのとで即座に来るのでは全く違うな」
「はい」
 内務大臣のモルが答えた。
「まさに」
「だからだ」
「それで、ですか」
「そうした者を行き来させてだ」
「移動の術が使える者を」
「使えずとも信頼出来る者ならな」
 それならともだ、義青はモルに話した。
「道具を出すからな」
「移動の術が使える」
「それを用いてだ」
 そうしてというのだ。
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