暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
XV編
第240話:傲慢の芽を摘んで
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符号は大分集まってきた。後はそれらを線で結んでいけば、自ずと答えは見えてくる。後欲しいのはその確証に至る証言ないし証拠の類だが…………
「輝彦さん」
「アリスか、どうだ?」
「えぇ、彼女達も話してくれました。やはりジェネシスと風鳴機関、と言うより風鳴 訃堂は裏で繋がっていたようです」
あの戦いの後、ヴァネッサ達3人は保護と言う形でS.O.N.G.本部へと連れてこられた。そしてアリスは彼女達の診断をする傍らで、彼女達の今までの経緯や関連組織についての話を聞き、その結果遂に今回の騒動の裏に風鳴 訃堂が暗躍している事を知ったのである。
「やはりか。しかし、思っていた以上に早く話してくれたな」
「母さんが自分達を人間に戻せるってんで、連中もいろいろ背負う必要が無くなったんだろ?」
「それだけではなさそうです。どうやら訃堂は、今回の一件の後か最中に彼女達を始末するつもりだったみたいです」
それはヴァネッサ達に訃堂から渡された全血製剤を調べて分かった事だった。先の戦いで流石に人工透析が必要になった彼女達が、事前に渡されていた全血製剤を使おうとした際それを見たアリスは違和感を感じ調べたところ、稀血の中に毒が仕込まれていたことが判明したのだ。もし先の戦いの最中、必要以上に力を使い消耗した体を癒す為に人工透析を行っていたら彼女達は一巻の終わりだった。
訃堂が約束を守らず自分達を捨て駒にしようとしていた事を知った3人は、これにより完全に訃堂と縁を切る事を選択。自分達が知る限りの訃堂の悪事を暴露したのである。
思えばヴァネッサ達は、その働きや能力に反してかなり格下な扱いを受けていたようにガルドは感じていた。その上約束を反故にされて使い捨てられそうになっていたとなると、彼女達に対して憐れみを感じずにはいられない。
「結局はあの3人もただの被害者だったと言う訳か。それで、今は?」
「こちらで改めて用意した全血製剤で人工透析を行い、今は休んでもらっています。本当なら、直ぐにでも3人の治療に取り掛かりたいんですけど……」
「それは悪いが後回しにしてもらおう。今はこちらも忙しいからな」
ともあれこれで捜索の範囲は大分狭める事が出来た。狙うは風鳴機関中枢、訃堂の周辺を重点的に捜索すればいい。
一見途方もないと思われていた捜索に目途が立ちそうだと分かり、颯人も少し安心して大きく背筋を伸ばし筋肉を解す。それを横で見ていたガルドは、そう言えば彼が奏と行動していない事に首を傾げた。
「そう言えばハヤト、奏の傍に居なくていいのか?」
「ん? あぁ、まぁな。本当は傍に居たいのは山々なんだが……流石に今は、な」
キャロルにハンス、そして奏までを取り戻す事は出来た。しかし未来だけは連れ去られてしまった。決
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