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彼は いつから私の彼氏?
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た者だけが、選ばれて試合にも出してもらえるんですよー   一握りの人間だけです もちろん、資質とか体力もありますけど、中には小学校の頃から卓球に親しんできた人もいますからねー だから、途中で挫折する人も居ます 相当の覚悟なんですよー」

「まぁ・・・でしょうね・・・ だって みずき?」 

「けど お母さん やってみなければ わからないじゃぁない? 香月先輩だって 中学から始めたんでしょ 私は 跡を追いかけるだけですからー」

 (この ガキィー 私の努力はそんな簡単なものじゃぁ無かったのよー 体育館の隅で何度も泣いた 合宿の時だって、夜中に独りで泣きながら走っていたのよ 翔琉にだって 逢わないようにして頑張ったのよー)

「そっ そう ・・・ 一緒に頑張ろうネ 嬉しいわ」と、その時は、社交辞令のつもりだった。

 お母さんが帰って来て、その旨を報告すると

「そう 良かったじゃぁない あのね 塾長さんが、時々 お店に来てくれてね あそこの塾から2人 太子女学園に受かったそうよ その他にも教育大付属とか有名中学とかに受かったそうよ 4月からの生徒さんの申し込みも順調で浮かれていたよ この前もプリン10個買って行ったわ 今は苺が入っていて それ好きなんだってー」

「はぁー その苺 食べたいーぃ お母さん」

「そうね だって 東方さん 苺 置いて行ったんでしょ これっ 大きくて おいしそーじゃーない」

「そーなんだよー 早く食べよーぜー だけど なんだな あの子 水澄を見習って、卓球やるって言っていたけど そんな 簡単じゃぁ無いよなー 水澄は天才だったこと忘れてるんじゃぁなかろーか まぁ 見た目は良いけどなー モデルのほうが良いんじゃぁない?」

「お兄ちゃん! ほんとーにぃー ああいうタイプに弱いよねー 智子でしょ 花梨でしょ あの子 それに、私 雰囲気 みんな 一緒」

「おい! どさくさに紛れてー 何で、そこに 私が入るんじゃぁ?」

「ふっ だって お兄ちゃんの一番の 恋人だから・・・」

 そして、2月も終わる頃、若葉から知らされたのは「監督が2月いっぱいで辞めるんだってー」と、衝撃の言葉だった。若葉が言うには、校長と意見が衝突していたらしい。監督は近畿大会にも、勝って当たり前の大会に出ても、選手が消耗するだけだからと出場申し込みをしなかったのだ。そのことを発端に、全日本ジュニァにも協会からの打診を辞退していて、校長は我が校の宣伝になるんだからと言うのを強引に拒絶したかららしい。

 私達は監督の言うことにも理解していたのだが、確かに、校長の言うように大会に出て勝って優勝すれば学校も盛り上がるのにーって、不満も持っていたのはあったのだ。

「花梨 どーすんのよー 監督の言うことだからって
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