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金木犀の許嫁
第五十一話 自然の知識その七

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「あの甘さがいいです」
「そうですよね」
「ではですね」
「はい、三時になれば」
「西瓜ですね」
「食べましょう」
「西瓜がありますと」
 白華も笑顔で言ってきた。
「私も好きなので」
「食べたいわよね」
「勿論です」
 これが真昼への返事だった。
「絶対に」
「それじゃあね」
「はい、三時はですね」
「あと少しだけれどね」
「西瓜ですね」
「食べましょう」
「わかりました」
 白華は目を閉じた満面の笑みで応えた、そうした話をしてだった。
 五人はまた軽食コーナーに入りそこで西瓜を注文した、そのうえで三角に切った西瓜をそれぞれ手に取って食べるが。
 白華は冷えた西瓜を食べてだ、ここでも満面の笑みで言った。
「幸せです」
「西瓜を食べたらだね」
「はい、それでです」
 兄にその笑顔で答えた。
「幸せになります」
「白華西瓜好きだからね」
「何時でもです」
 季節に関わらずというのだ。
「食べたい位です」
「そこまで好きだね」
「おやつはずっとこれでも」
 西瓜でもというのだ。
「いい位です」
「そこまで好きだね」
「春も秋も冬も食べたいです」
「もう最近は何時でも食べられるし」
「そうしたい位です」
「ハウス栽培をしたら」
 夜空はこの農法の話をした。
「西瓜も他のお野菜もね」
「何時でも食べられるね」
「そうなのよね。ただね」
 佐京に応えて言った。
「やっぱり旬のものが一番美味しいっていうわね」
「どうしてもね」
「それでそれぞれの土壌もね」
 これもというのだ。
「関係あって」
「夏には夏の土壌だね」
「それぞれの地域のそれもあるけれど」
「それで夏の西瓜に合った土地の畑のものが一番だね」
「他のお野菜もね、ただ」
 夜空は三角の西瓜の先の方を食べつつ話した。
「ハウス栽培が駄目か」
「違うね」
「何かの漫画でハウス栽培のお野菜は栄養が極端に少ないって言ってたけれど」
「間違いだね」
「だから季節や土壌がね」
「関係してるね」
「普通の畑でもそうだから」  
 それでというのだ。
「ハウス栽培もね」
「一概に低いとは言えないね」
「そう、季節や土壌も考えて」
「調べないと駄目だね」
「むしろハウス栽培でどんなお野菜も何時でも食べられるから」
 そうなったからだというのだ。
「有り難いわ」
「そうだね」
「ハウス栽培のお野菜が栄養が殆どないっていうのは」
 この主張はというのだ。
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