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拝啓、あしながおじさん。 〜令和日本のジュディ・アボットより〜
第2章 高校2年生
冬休みin東京 @
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姉さんに味方するつもりはありませんから。兄さんも兄さんだよ。お義姉さんの暴走は兄さんにも責任あるんだからな」

(……スゴい、純也さん。こんなに正面切って、自分の身内にケンカ売ってる……)

 愛美はただただ、彼の堂々たる振る舞いに圧倒された。しかも彼は、「いざとなったら愛美の盾になる」という約束をちゃんと守ってくれた。

「これ以上彼女のことを悪く言ったら、俺はこの家と縁を切りますから。じゃ、俺はこれで。――愛美ちゃん、珠莉、上に行こう」

「はっ、ハイっ!」

「え、ええ……」

 愛美と珠莉は純也さんな後ろについて、二階へと続く立派な螺旋階段を上がっていく。
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