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拝啓、あしながおじさん。 〜令和日本のジュディ・アボットより〜
第2章 高校2年生
華麗なる一族? @
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く似合いそうだ。

「あっ、こっちは靴と……黒のストッキングだよ」

「あら、それ! 有名ブランドの高級なストッキングよ。私も愛用してるのよ」

「えっ、そうなの? おじさま、そんなものにまで気を遣ってくれたんだ」

 ストッキングにもブランドものがあるなんて、愛美はまったく知らなかった。
 確かに、コンビニなどでも買えるようなストッキングとは、肌触りが全然違う。それでいて丈夫そうである。

 靴もハイブランドのもののようで、上品なダークレッドのパンプス。ヒールは少し高め。これくらいの高さだったら、愛美も履くのは怖くない。

「こっちはアクセサリーかな? ……わあ、可愛いネックレス☆」

 愛美が開けた細長い箱には、ハート型のシンプルなトップがついたプラチナのネックレスが入っていた。彼女はこれ見よがしな大きなアクセサリーが好きではないので、これくらい控えめなものでよかったと思う。

 あと二つの包みは、クリーム色のクラッチバッグと白いファーの襟巻きだった。

「これでパーティーの準備はバッチリね、愛美さん」

「うん! スゴいなぁ、ホントに全部そろっちゃうなんて。その分、おじさまには思いっきりお金使わせちゃったみたいだけど」

 あしながおじさん≠ェここまで大盤振る舞いしてくれたのは、愛美の学費が免除になって、学校に送金する分が浮いたからかもしれないけれど。このプレゼントに使った分だけで、その金額はゆうに超えていそうだ。

「でも、きっとおじさまは愛美さんに喜んでもらいたくて、お買いになったのよ。だからあなたが責任を感じる必要はなくてよ」

「うん……。そっか、そうだね」

「そうだよ、愛美! さっそくお礼の手紙書いたげなよ。おじさま、もっと喜んでくれるよ」

「うん、そうする」

 たとえあしながおじさん≠フ正体が純也さんでもそうじゃなくても、二人の言うことは間違っていないと愛美も思った。
 だって彼は、〈わかば園〉の子供たちのためにも色々と考えて行動してくれていたから。それはきっと、今も続いているんだろう。

 だから、愛美からの「ありがとう」が彼にとって、今は一番のやり甲斐になると思った。


****

『拝啓、あしながおじさん。

 秘書さんが送って下さったおじさまからのクリスマスプレゼントが、今日届きました。それも、こんなにドッサリ! まさか本当に一式そろえてくれるなんて思ってませんでした! 
 ドレスも靴も、ネックレスもクラッチバッグもファーの襟巻きも、どれもステキです。おじさまのセンスのよさに、わたしは脱帽してます。
 さらにはストッキングまで高級ブランド品なんて! わたし、珠莉ちゃんから聞くまでは、そんなものがあるなんて知らなかった……。
 これ
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