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拝啓、あしながおじさん。 〜令和日本のジュディ・アボットより〜
第2章 高校2年生
疑いから確信へ @
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すます膨れ上がっていく。

(多分この人、ウソついてる。わたしが気づいてないと思ってるんだ)

 手紙を出すのをやめようかと一瞬考えたけれど、そんなことをしたら純也さんに不審に思われかねないし、まだそうと確信したわけでもないので、やっぱりこの手紙は出すことにした。

「ね、愛美ちゃん。郵便局に行くなら、僕のバイクの後ろに乗っていかないか? そのついでにツーリングに行こうよ」

「はいっ! ありがとう、純也さん!」

 それに、彼と一緒にいられる時間は心から楽しみたいので。

(今はまだ、このままでいよう。彼が話してくれるまで……)

 彼にも色々と打ち明けられない事情があるんだろう。それなら、もし愛美の疑惑が本当のことだったとしても、可能な限り気づいていないフリをしていようと、愛美は心に決めた。
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