暁 〜小説投稿サイト〜
拝啓、あしながおじさん。 〜令和日本のジュディ・アボットより〜
第1章 高校1年生
二学期〜素敵なプレゼント☆ @
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を見る目がなかったということになってしまう。
愛美が自分の文才に自信を持つということはつまり、「あしながおじさん≠フ目は正しかったんだ」と
肯定
(
こうてい
)
することになるわけで。
(こうして目をかけてもらった以上、ちゃんと認めてもらいたいもんね。おじさまだって、期待してくれてるワケだし)
愛美だって、期待には応えたい。だからといって、その才能に
驕
(
おご
)
るつもりはない。もちろん、ずっと努力は続けていくつもりでいるけれど――。
「まあ、やれるだけのことはやったからね。あとは運任せってことかなー」
「そうなるね。あたしも、愛美が入選できるように一生
懸命
(
けんめい
)
祈っとくよ。珠莉にも言っとくから」
「……うん、ありがと。そこまでしてくれなくてもいいけど、気持ちだけもらっとくね」
ちなみに、さやかはクリスチャンでも何でもないらしい。珠莉はどうだか知らないけれど。
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