暁 〜小説投稿サイト〜
拝啓、あしながおじさん。 〜令和日本のジュディ・アボットより〜
第1章 高校1年生
恋の予感……
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たしもおんなじようなもんだし」
「えっ、そうなの?」
「うん。なんかねえ、同世代の男ってガキっぽく見えるんだよね。だから異性に興味なかったの」
さやかはクールに答えた。
確かに愛美も、同じ年代でも女子の方が考え方が大人で、男子の方が子供っぽいと雑誌か何かで読んだことがあったかもしれない。
「そっか。でも、そうだね。これから先、わたしたちにもいい出会いがあるかもね」
「うん、そうだねー。――あ、あたしはそろそろ部屋に戻るよ。宿題やんなきゃ」
さやかは学校が終わるなり、制服のまま愛美の部屋に来ていた。
おしゃべり夢中になっているうちに、夕方の五時半になっていたのだ。あと三十分ほどで夕食の時間になる。
「うん。またご飯の時にねー」
愛美も立ち上がって、部屋の入り口までさやかを見送りに行った。……といっても、部屋は隣り同士なのだけれど。
「わたしも着替えなきゃ」
愛美も制服のままだったので、長袖のカットソーとデニムパンツに着替えると、勉強机の上に国語の宿題を広げる。
(……そういえば今日、国語の先生に
褒
(
ほ
)
められちゃったな……)
宿題を片付けながら、愛美は思い出し笑いが止まらない。
それは、この日の国語の授業が終わった後のこと。愛美は国語の教科担当の女性教諭に呼び止められたのだ。
――『相川さん、ちょっといい?』
『はい。何でしょうか?』
女性教諭はニコニコしながら、愛美にこう言った。
――『中間テストの最後の問題に出したあなたの小論文なんだけど、着眼点が面白かったわ。なかなか独創性豊かだったわよ。あなたは確か、小説家になるのが夢だったわね?』
『はい、そうですけど』
『やっぱりね。だからなのね、発想がユニークなのは。あなたになら、面白い小説が書けそうね。私も楽しみだわ』
『ありがとうございます!』
定年間近の女性教諭は、どことなく〈わかば園〉の聡美園長に似ている。愛美のお気に入りの先生の一人だ。
そんな先生から期待されたら、愛美にもますます「頑張ろう!」という意欲が湧いてくるというものである。
「よぉーっし! これからもっと文章力磨くぞー♪」
愛美は
俄
(
が
)
然
(
ぜん
)
やる気になったのだった。
* * * *
――その翌日。六限目までの授業が終わり、愛美がスクールバッグを持って寮に戻ろうとしていたところ。
「――ええっ!? 今からいらっしゃるんですの!?」
スマホで誰かと電話をしているらしい珠莉の戸惑う声が、廊下から聞こえてきた。
(……珠莉ちゃん? 誰と話してるんだろう?)
愛美は首を傾げた。でも、誰か珠莉の知り合いがこれから
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