暁 〜小説投稿サイト〜
トップシークレット☆ 〜お嬢さま会長は新米秘書に初恋をささげる〜
第3部 秘密の格差恋愛
過去なんて関係ない! C
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よ?」
ご実家のことをあくまでも謙遜する貢に、わたしは思わず笑ってしまった。
「……何ですか?」
「ゴメン! わたしが言ってる家柄≠チていうのはそういうことじゃなくて、ご家族との関係とか家庭環境のことだよ」
「ああ……、そういうことですか」
「うん。そういう意味では、貴方は人柄も家柄も、わたしのお婿さんとして合格。あとは……貴方自身の気持ち次第だけど。……お母さまから聞いたよ。貴方が過去に、お付き合いしてた女性から裏切られて傷付いたって。それ以来、女性不信になってるって。……つらかったよね」
「…………。それで、絢乃さんは泣かれたんですね」
「どうして……」
「夕食の時、絢乃さんの目が少し赤くなっていたのが気になって」
「気づいてたんだ? じゃあ、それを踏まえたうえで貴方に訊くね。貴方は、わたしのことも信じられない? いつか裏切られるって思ってるの?」
わたしは質問しながら、そうじゃなければいいと信じたかった。彼はわたしのことは信頼してくれているはずだ、そうであってほしい、と。
だって、わたしと彼との間にはその時すでに、確かな信頼関係が築かれていたはずだから。
「そんなこと、あるわけないじゃないですか。あなたが純粋でまっすぐな女性だって、僕がいちばんよく知ってますから。そんなあなたが僕を裏切るはずないです。ですが……、やっぱり不安になるんです。一度生まれてしまったトラウマは、なかなか消えなくて――」
「わたし、貴方の過去なんて気にしない。過去なんて関係ないから」
彼の必死な言い分を、申し訳ないと思いながらもわたしは遮った。
「確かに、貴方は過去の恋愛でつらい思いをして、心に大きな傷を負ったのかもしれない。でもね、貢。わたしはこれからの貴方の笑顔を守りたいの。わたしが貴方のトラウマなんてなかったことにしてあげる。だから、わたしを信じて前を向いてほしい。一緒に前に進もう?」
……さて、言いたいことはすべて言った。あとは、彼がどうするかだ。わたしは返事を待つしかなかった。
「……はい。実は僕自身も、このままじゃいけないと思ってたんです。前にも申し上げたとおり、絢乃さんと結婚したいという気持ちはあるので、これから前向きに考えてみようと思います」
「よかった……。ありがと、貢! ちょっとお節介だったよね、ゴメン。貢に迷惑がられたらどうしようかと思って心配だったの」
「確かに、絢乃さんは時々お節介ですけど。僕はあなたのそういうところもキライじゃないですよ」
「えっ、ホント!?」
「というか、むしろ大好きです。絢乃さんのお節介は押しつけがましくないので」
「…………あ、そう」
お節介を「大好き」って言われても……。わたしはリア
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