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仮面ライダーコウガ〜A NEW AGE HERO〜
EPISODE.02 覚悟
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手はルールの通用しないグロンギだ。こちらも正攻法では対応できないと上が判断して、俺がリーダーに選ばれたんだ。」
 城ヶ崎は自身の身の上話をする。
 「そうだったんですね。」
 城ヶ崎の話を聞いた御礼は、そんな言葉を返すしかなかった。

 グロンギ日本拠点
 -AM11:55-
 「ゴーラ、アマダムコアの回収をやめるなんて、どういう風の吹き回しだ?」
 ゲゴガはすでにロングコートの人間態に戻り、ゴーラに尋ねる。
 「いやな、ゲームに一つ、面白い要素を付け加えようと思ってな。」
 「追加ルールか、どうせ禄でもないことだろう?」
 「そういうな。追加ルールは一つ、コウガを倒した者は問答無用でゴに昇格できるというものだ。」
 ゴーラの言葉にグロンギ達は湧き上がる。
 「だが、問答無用で昇格させるということは、それだけコウガの力が強いという意味でもある。力ある者はコウガを倒して、セオリー通りにゲームを進めるものはゲームを進めて、それぞれ好きな方法で昇格を狙う。どうだ、なかなか楽しめそうだろ?」
 ゴーラの言葉にレジアは呆れたような仕草を見せる。
 「結局は、コウガを見世物にしたいだけでしょう?」
 「それは心外だな。ボーナスキャラの存在は、ゲームの意欲向上に繋がるだろ?」
 ゴーラは不敵な笑みを浮かべながら、レジアの質問に答える。
 「今のところは、そういうことにしておくわ。それより、追加ルールをビビルに伝えなくていいのかしら?」
 「構わないだろう。奴は安牌を狙う奴だ。」
 ゴーラは目を瞑りながら言った。

 練馬区氷川台
 -PM9:34-
 辺りは暗くなり、街灯が点灯している夜の住宅街、一台のキックボードに乗る男性がいた。
 「最近じゃあキックボードでの通勤も本当に少なくなったよなぁ…」
 三十代前後の男性サラリーマンは独り言をぼやきながらキックボードを運転している。すると、突然何かが男性に飛びかかる。
 「うわぁっ!」
 その衝撃で男性はキックボードのハンドルを離し、横転してしまう。
 「誰だよ!危ねえだろ!」
 男性は顔を上げるが、次の瞬間悲鳴を上げる。何故なら、男性の目の前にはズ・ビビル・ギがいたからだ。
 「ボセゼ、ジドシヅギバ(これで、一人追加)。」
 ビビルは男性から血液を抜き取り、失血死させる。

 レジェンド活動拠点
 -2月5日AM8:36-
 「皆も知っていると思うが、自転車やキックボードなどの運転手が何者かによって血液を抜き取られる殺人事件が連発している。犯行の手口から同一犯、血液を抜き取った跡から間違いなくグロンギ事件と判断して問題ないだろうとのことで、こちらに案件が回ってきた。」
 城ヶ崎は資料を配る。
 「まるで蛭の噛み跡みたいですね。」
 被害者の現場検
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