第136話『潜入作戦@』
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、床から抜け出すことに成功した晴登は、足裏が床につく瞬間に再び"噴射"を発動する。そして、今にも天井に届こうとしている壁の隙間に滑り込むように身体をねじ込み、無理やり鏡男に追いついた。
バサバサとドレスがはためく音と共に、鏡男を追い越す形で前方に着地する。
「はぁっ!?」
見た目にそぐわないその高速移動を目の当たりにして、寡黙を貫いていた鏡男も驚愕の声を漏らす。
正直、晴登自身もこの結果に驚いていた。下手をすれば顔面から壁にぶつかることになっていたことを考えると、我ながら無謀なことをしたと思う。
「行かせるかよ」
晴登は振り返り、堂々と鏡男を睨んだ。
魔術は鏡男の"鏡間移動"が効かない。つまり、"風の加護"で足を守れば、この空間から追い出されることもない。
黒フードの下にある鏡男の表情は読めない。しかし、明らかに晴登への警戒度が増しているのがわかった。
「俺が相手だ! かかってこい!」
晴登の宣言に、鏡男は静かに構えを取る。
互いの間に緊張が走った──次の瞬間、戦いの幕が切って落とされる。
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