十話
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て、新たなる日本の美食に惹かれた訳では無い。
「そういえばさ、一夏はシャアと一緒にISの特訓をしているんだって?」
「おう、やっているぞ。なあシャア」
「ああ、ああいうものは継続しなければ意味がないからな」
「それさ、僕も混ざっていい?こう見えて結構やるんだよ?僕は」
シャルルが言った。三人目の実力を見れるいい機会だ。
「勿論構わないとも。だろう、一夏君」
「ああ、俺もいいぜ」
一夏も乗り気だ。やはり同じ男性IS起動者という事もあってライバル視しているのもあるのだろう。
しかし、結構やる、か。IS学園への入学が遅れたのは本国で訓練を行っていただからだろうか。
「そろそろ消灯時間だよね、僕が電気消すよ」
「ああ、ありがとな。お休みシャア、シャルル」
「助かる。お休み一夏君、シャルル君」
「大丈夫だよ、お休み」
そう言って、電気が消える。
期待と少しばかりの不安を抱えて、私は眠りについた。
「凄いね一夏、そんなに動けるなんて」
「シャルルこそ、春に初めて乗ったとは思えないよな」
翌日。一夏とシャルルと何時もの面子でISの研究会を行っている。
いる、のだが……
「……シャルル君。一体なんだというのかねその目は」
「シャアはね、きっと。人間やめてると思うんだ」
「なんてことを言う」
私にそう言ったシャルルの目は、遠くどこかを見ているようだった。
「俺もシャアはなぁ。ちょっと擁護できないかも」
まず最初に軽く腕試しといったところで高速機動を皆で行った。その結果がこれだ。
「まあシャアは置いとくとして、あそこまで機動出来てもオルコットさんと鳳さんに勝てないのはやっぱり相手の上手さもあるけど、一番は一夏が相手の射撃特性を理解してないからじゃないかな」
「そこは、まあねぇ」
「素人に負けるほどではありませんわよ」
シャルルの言葉に、鈴とセシリアが返す。
「経験の差はやはり大きいな。……どうしてそんな目で私を見る」
「理不尽の権化が経験云々を語るんじゃないわよ」
私が話すと、鈴が応えた。そこは、まあ。軍人としての視点も経験の差もあるのでな、宇宙世紀でだが。
「そうだね……一夏の機体って、後付武装が無いんだよね」
「ああ、何回か調べてもらったけど拡張領域が空いてないらしい。だから量子変換は無理って言われた」
「それなのだが、どうして量子変換する必要があるのだ?」
私の言葉に、皆がきょとんとした顔を浮かべる。
「
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