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無限の成層圏 虹になった男
四話
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一組代表は織斑一夏君に決定です。あ、一繋がりでいい感じですね!」

 というわけで、一夏のクラス代表が決定した。

 「先生、質問です」

 一夏の挙手。美しいほどにまっすぐ手が伸びている。

 「はい、織斑君」

 「なんで昨日二回も負けた俺が代表になっているのでしょうか?」

 「それはですねぇ……」

 山田先生が困ったようにこちらに目配せしてくる。

 「それは私が代表になるのを断ったからだ」

 「もちろん、わたくしも断ったからですわ」

 仕様がないので、私が答えるとセシリアもそれに乗る形で口を開いた
 一夏が、如何にも不満そうな顔で声を出す。

 「なんで断ったんだ?正直、二回とも負けた俺じゃ話にならないと思うんだが……」

 「一夏君。敢えてここで言うが、我々はそこまで暇じゃないんだ」

 そんな一夏に、きっぱりと私は言い放った。

 「君はあの織斑千冬の弟だ。こういっては何だが、色々と後ろ盾もあるだろう。だが私は飽くまでも所属はイギリスになるんだ。数少ない男性IS起動者としてデータを送らなければならない」

 「因みにわたくしも代表候補生としての仕事もそれなりにありますわ。試作型の第三世代機であるブルー・ティアーズのデータ取りなんかもありますわね」

 「まあ、君も忙しくない、というわけではないだろうが……まあ、敗者の責務だ。勝者の私たちに大人しく従ってもらおうか」

 「そんな、まじかよぉ」

 弱弱しく声に出す一夏。まあ、だからと言って放り出すほど無責任ではないがな。

 「だが、私もデータ取りの合間になら君と一緒にマニューバの研究なんかもできるだろう」

 「それってでも、結局は」

 「まあ、一緒に頑張りましょう、ってことですわ。矢面に立つのは、クラス代表たる織斑さんですが」

 「だよなあ……」

 少年がまた一つ、理不尽に濡れて大人に近づく。学校とはそういうところだ。

 「そういう事だ。黙って従え、織斑」

 「はぁい」

 織斑先生の言葉に、一夏は気の抜けた返事をした。あ、叩かれている。

 「まったく、お前と来たらそんな腑抜けたことで……お前ら、今回の決闘で分かったな。お前たちはこういう事を学びに来たんだ」

 織斑先生が言う。

 「お前たちがこれから手にするものは、明確な武力だ。それを扱うものとして、これから真摯に学び取れ。というわけで、クラス代表は織斑一夏だ。異存は無いな」

 織斑先生の言葉に、皆が背筋を正して返事をする。
 しかし、ずば抜けたセンスを持つ一夏がクラス代表として戦闘経験を積む……私としても、動きやすくなった。
 セシリアが見せたセンスと並行して確かめていこう。
 そう考えな
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