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ゲームの世界に入った俺は伝説のサムライになりました。
プロローグ
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っ暗になり、空には星が輝いている。
やべぇよ、結局誰も帰ってこなかったよ。
もしかしてこの小屋には誰も住んでいないのではないか?
そう思った俺は、小屋の戸を開けた後、中に入り様子を探る。
小屋の中は何もなくあるのは大きな刀と、手紙のみ。
手紙を勝手に見ては失礼だとは思ったが、今は緊急事態で少しでも情報がほしい。
俺は申し訳ないと思いながらも手紙を手に取り、それを読む。

『小屋を見つけ、この手紙を手にとって読んでいるあなたは相当なLVの強者であると思います。
そんな貴方にお願いがあります。
私が生涯をかけて製作したこの刀『真・村正』を使っていただけませんでしょうか。
このまま、この刀が誰にも使われず朽ちてゆくのは、もうすぐ
病で死ぬ私にとって、とても心残りなのです。
ですがもし、職に合わないと言うのであるなら、高LVの誰かに譲るなり売るなりして
いただいて構いません。』


なんてこった。
手紙じゃなくて遺書じゃねーか!
つーか!LVってふざけてるのか!?
ゲームじゃねーんだよ!こっちはマジなんだよ!!
持ち物とかステータスも表示されねーんだよ!!

その時だった。ふとゲームという単語で、とある刀の名前を思い出した俺は
手紙の中に書いてある、刀の名前に注目する。

『真・村正』

間違いなく、俺がテレビゲームの『ギャスパルクの復活』で手に入れた刀の名前だ。
そして、この小屋の中も良く思い出してみたらそっくりだ。
あの壬生一族のMPCがいた殺風景なあの部屋に……。

つまり俺は……。
ゲームの世界にトリップしたのか?



☆☆


手紙を読んだ後、小屋で一晩過ごした俺は、護身用に頂いた『真・村正』を
手に、ある場所を目指した。

もし……俺の予想、『この世界はゲームの世界だったんだよ!』説が正しければ
このまま西に向かうと『王都ガライア』があるはずだ。

お腹が減り体がだるくなるのを感じながらも草木を手で払い、前進また前進としていく。
あ〜、腹減った。
ぐーと鳴るお腹を押さえ、後どれくらい歩けば辿り着くか?
本当にあるのか?実は無いのではないだろうか?
そんな不安な気持ちもどんどんと、のしかかって来ては歩く足を鈍くする。
もう、いっそ死んだほうが楽なのではないだろうか?と思ったその時。
奇跡が起きた。

「あ……あった」

ゲームでだが、見覚えのある門に跳ね橋。
俺の予想をこれでもか!って位に証明するもの。

つまり俺は……ゲームの世界にやってきてしまったようだ。

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