第二章
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「こうしたお店も」
「だから評判になってね」
「観光地にもなってるのね」
「そうなのよ」
「成程ね」
「観光地としてはメジャーじゃないけれどね」
「京都は他にも沢山あるしね」
その観光地がとだ、桃香はこの街のことも話した。
「何といっても」
「ええ、ここはね。けれどね」
「このお店は隠れた観光地ね」
「そうなってるの、その理由はね」
「このプラネタリウムね」
「喫茶店にね」
それにというのだ。
「こうしてプラネタリウムもあると」
「その分余計に雰囲気が出るわね」
「そうでしょ、いいでしょ」
「ええ、今私に来たのは」
桃香は自分の右手に映った星座を見て言った。
「蠍座ね」
「十二宮のね」
「私乙女座けれど」
「そうなの」
「乙女座もあるし」
見ればその星座もあった。
「見られて嬉しいわ」
「そうなのね」
「コーヒーも美味しいし」
飲んでみれば本格的なものだった、キリマンジャロを注文したがいい具合に煎れられてこちらも満足出来るものだった。
「いいわね」
「また来たくなったでしょ」
「ええ、こうしたお店があってもいいわね」
香菜ににこりと笑って話した、そしてだった。
桃香は時々この店に行く様になった、そのうえでコーヒーだけでなく星座も楽しんだ。それは日本に留学している間続き。
台湾に帰って就職してもだった。
「あんたプラネタリウム好きね」
「ええ、そうよ」
ルームシェアをしている同居人に部屋の中で自分で買ったプラネタリウムを映してコーヒーを飲みつつ話した。
「日本に来てね」
「好きになったのね」
「こうした喫茶店があってね」
「日本には面白いお店あるのね」
「そう、いいでしょ」
同居人自分と同じ年齢の学校の先生をしている美女に話した。
「こうしてプラネタリウム出してね」
「コーヒーを飲むことも」
「そうなの、コーヒーにね」
これに合わせてというのだ。
「プラネタリウムもあると」
「独特の雰囲気があるわね」
「だからね」
それでというのだ。
「今もね」
「どちらも楽しむのね」
「星座を観ながらコーヒーを飲めるなんて」
桃香は笑顔で言った。
「ロマンチックよね」
「ええ、そう言われるとね」
「だからそのロマンをね」
「楽しむのね」
「こうしてね」
笑顔で言ってだった。
桃香はコーヒーを飲みつつ部屋の中をゆっくりと動く星座達を観た、そうして笑顔になった。そのうえで日本にいた時も思い出して言った。
「また機会があればあのお店にね」
「京都の喫茶店ね」
「行きたいわ、哨戒してくれた娘今も京都にいるし」
「そこで働いているのね」
「ええ、よかったら三人で行く?」
「そうね、次の休暇は一緒に取ってね」
「二
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