第一章
[2]次話
試作作成
次期主力戦闘機を造るにあたってだ、工学博士で航空機が専門のイアン=スコトビッチ面長で茶色の濃い顔中を覆った髭と髭と同じ色の短い髪の毛を持ち眼鏡をかけた白衣の彼は難しい顔をして設計図を見ていた、そのうえで周りに言った。
「ここは西側の戦闘機をモデルにしてな」
「そうしてですか」
「作成しますか」
「そうしていきますか」
「そうしようか」
こう言うのだった。
「ここは」
「やはり西側の戦闘機は性能がいいので」
「だからですか」
「彼等の戦闘機をモデルにして」
「そして作成していきますか」
「そうするか、コクピットだが」
まずはこちらの話をした。
「水滴型のキャノピーにしてな」
「よく見える様にする」
「そうしますか」
「この度は」
「そして主翼だが」
こちらの話もした。
「可変翼にするか」
「可変翼ですか」
「それは大胆ですね」
「あれを取り入れるとは」
「そうするか、エンジンは双発にしてな」
こちらはというのだ。
「大型にするか」
「そうしますか」
「次期主力戦闘機は」
「そうしますか」
「そうするか」
こう言うのだった、だが。
もう一人の次期主力戦闘機の開発チームの主任であるエレナ=コルシコワアイスブルーの目で豊かなブロンドの髪の丸々と太った身体の中年女性の彼女は言った。
「我が国のこれまでの戦闘機の方針でね」
「開発しますか」
「そうしていくべきですか」
「この度は」
「主翼は小型でね」
そうであってというのだ。
「エンジンは一つ、コクピットもね」
「このままですか」
「そうしていくべきですか」
「この度は」
「ええ、その方が整備が楽で」
それでというのだ。
「量産も安易だしね」
「だからですか」
「これまでの方針を守ってですか」
「そうしたタイプにしますか」
「性能も安定しているし」
だからだというのだ。
「ここはね」
「これまでのやり方でいき」
「整備性と量産性を重視する」
「安定性を」
「そうしますか」
「ええ、そうすべきよ」
こう言うのだった、だが。
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