第六章
[8]前話
「俺達またやられてるみたいだぞ」
「攻めてるんじゃないのか」
「そうも言われてるけれどな」
それでもというのだ。
「またかなり損害がな」
「出たんだな」
「だから人ものものもな」
「どんどんなくなってるか」
「ああ、そしてな」
そのうえでというのだ。
「うちはさらにな」
「苦しくなってるんだな」
「考えてみればな」
目の前にいる北朝鮮の兵隊達を見て言った、すでにその目は的を見る目になっていてそのうえで言うのだった。
「あんな連中頼る位だ」
「相当苦しくなってるな」
「最初は連中の弾使ってな」
「酷かったな、あれも」
「まともに飛ばなくてな」
「それでか」
「さらに悪くなってな」
ロシア軍の状況はというのだ。
「それでだよ」
「あの連中自信を頼ったか」
「他に頼る連中もなくて」
「それであんな連中にか」
「もうな、例え勝ってもな」
戦争にというのだ。
「あんな連中に頼り位だ」
「そこまで追い詰められてたらか」
「負けても地獄で」
それでというのだ。
「勝ってもな」
「地獄か」
「どっちでもな」
「暗いな」
「まあそれはな」
シェイスキーは言った傍からこうも言った。
「言わないことだな」
「ああ、こうしたご時世だとな」
「言ったらな」
「駄目だな」
「どうなるかわからないからだな」
「ロシアは勝ってだな」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「幸せな未来が待っているんだよ」
「そうだよな」
「だからな、今はな」
「勝つ為にだな」
「俺達も全力を尽くそうな」
「そうだ、とりあえず戦場で生き残ることだ」
まずはというのだ。
「それで生きて帰るんだよ」
「それが第一だな」
「だからな」
「前にいる北朝鮮の連中もな」
「命令だしな」
「働いてもらうか」
「戦場にいるんだ」
それならというのだ。
「だったらもうだ」
「どんな形でも働いてもらうか」
「ああ、盾でも何でもな」
「それじゃあ少しでも逃げようとしたら撃つか」
「戦争で命令だからな」
シェイスキーは達観して言った、そうしてだった。
北朝鮮の兵士達に銃口を向けた、友軍に後ろからそうされた彼等は前に向かうしかなかった。そして次々とウクライナ軍の攻撃に吹き飛ばされていくのだった。
そこまで切羽詰まっているのか 完
2025・1・29
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