第三百七十九話 アンデスの地でその十一
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「どんな嘘を吐いても人を騙しても平気や」
「最早人でない様な」
「正真正銘の悪人もや」
「この世界でもいますね」
「わし等もそうした悪人は見付け次第成敗してるけどな」
「害にしかならへんので」
「そうしてるけどな」
それでもというのだ。
「限度があるわ」
「どうしても成敗しきれへんですね」
「それでそんな悪人に騙されてな」
「世を乱したりもしますね」
「そや、悪人に利用されるモンが少なくなる為にも」
まさにその為にもというのだ。
「わい等はな」
「教育もしっかりと行っていくことですね」
「そや、議会ももうけるにしても」
「議会に変な政治家が入らない為にも」
「何も知らんとな」
「常識も品性もですね」
「最低限そうしたものを備える教育せんと」
そうでなければというのだ。
「あからさまな詐欺師信じるわ」
「所謂デマコーヴァですね」
「自分のことしか考えへんでな」
「私利私欲を貪る」
「そんなのが選挙で選ばれてな」
そうなりというのだ。
「利権貪られると厄介や」
「僕達にしても」
「そうした奴は片っ端から悪事暴いてな」
「処罰しますね」
「しかしホンマのアホはな」
そう言うしかない輩はというと。
「詐欺師が有罪受けて悪事ばれて罵詈雑言言いまくってもな」
「投票しますね」
「何もわからんでな」
「知能が低いと言うしかない状況に陥り」
「その言う政策も見ることなくな」
「投票しますね」
「白痴みたいにな」
こうもだ、エチェニケはアルゲダスに言った。
「そうするわ」
「白痴ではなく最低限のものを考えられる様にしますね」
「せめてな、大学とか研究所も整えるけどな」
「まずは初等教育ですね」
「民に白痴が多いとそれだけでデメリットや」
そうなるというのだ。
「その国にとってな」
「ほんまにそうですね」
「そやからな」
だからだというのだ。
「ここはな」
「教育を充実させますね」
「金も人手もかかるが」
それでもとだ、エチェニケは強い表情で語った。
「教育にはな」
「力を入れていきますね」
「そうするわ」
「それがええですね、衆愚政治ですね」
「今わしが言うてるのはな」
「それに陥らへん為に」
「わし等だけでペルー一国は治められん」
エチェニケは断言した。
「ほんまな」
「それは無理ですね」
「そや、まずはな」
何と言ってもというのだ。
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