第4話 時間が進んで
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がこの作戦に選ばれた理由が知りたいです」
「それはお主等が強いからじゃ。それに将来有望な者に経験を積ませるのも大事じゃからのう」
「そんな言葉を信じるとお思いですか?」
クルト自身、自分がこの中でも強い事は自覚している。この中でクルトに勝てる可能性がある者はレズリーぐらいだろう。そして、アリアも、見る限りでは念能力をこの四年間で習得している事を見ても、実力的にはかなり高い。
しかし、だからといって初めての事件が犯罪組織の摘発というのは難易度が高すぎる。経験を積ませるにしても段階というものがある。
(にも係わらず俺とアリアを使うってことは恐らく…)
結論に至り、自分の答えを言おうとしたクルトだが、レズリーに目で睨まれ、これ以上は何も言わずに黙って座った。
「そこは信じてもらうしかないのじゃ。っと、それより詳しい作戦内容を言わねばのう」
その後、レズリーによる作戦の説明が行われ、凡そ三時間後、解散となった。
クルトと、アリアを残して。
「で?キチンとした説明はしてくれるのか?」
少しの間沈黙が続いていたが、しびれをきらしたクルトがそう言った。
「ちょ、ちょっとあんた失礼よ!」
大先輩であるレズリーにタメ口で話すクルトに、アリアは注意する。
「がはは!別に構わんよホームズの娘よ。こやつとは知り合いじゃからの」
「で、でも」
「そんな事より俺とアリアを今回の作戦に入れた意図は、敵の方に念能力者がいるからで間違いないのか?」
クルトのその言葉に、アリアは目を見開く。
「ね、念能力者!?」
どうやらアリアは全く分かっていなかったようで、かなり驚いている。
「そうじゃなきゃいくら俺とお前が強くてもこんな重要な任務でド新人を使う訳ないだろ」
「う…、そ、それは…まあ、そうね」
「納得しました」と言いたげな表情のアリアが妙に可愛く見えたクルトは、無意識にアリアの頭を撫でる。
いきなり頭を撫でられたアリアは、いきなりの事に真っ赤になりながらも、しばらくされるがままになる。しかし、すぐに現状を理解したのか、「にゃ、にゃにすんのよ!!」と怒鳴り、クルトの顎にアッパーを放つ。
それをクルトは難なく回避。
「こら!よけるな!!」
「アホか。よけるに決まってるだろ」
そう言いながら悉くアリアの攻撃を躱していく。
「くぅ〜〜〜!!」
悔しそうに地団駄を踏むアリア。
そんなアリアの隙を突き、再び頭を撫でる。そしてアリアが赤くなりながら暴れる。というじゃれ合いが数分続いたかと思うと、レズリーが咳払いをし、二人はじゃれ合いを止めた。
「お主等、イチャつくのは話が終わってからにしてくれんか?」
「い
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