第三話 戦士達の集結その七
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「甲子園行こうな」
「移動の運賃は出してくれるらしいわ」
「本当に気前いいな」
りんねは運賃もと聞いてぱっと明るい顔になった、そのうえで一行は甲子園に向かった。その甲子園では。
あたるがマウンドからスコアボードの方を見てだ、こんなことを言っていた。
「嘘みたいだな」
「そうっちゃね」
ラムもマウンドにいてあたるの言葉に頷いた。
「うち等が甲子園にいるなんてっちゃ」
「しかもグラウンドにな」
「夢みたいっちゃ」
「それもね」
しのぶもいて言ってきた。
「阪神のユニフォームなんて」
「白地に黒の縦縞だな」
「昔のホームのユニフォームね」
「これがまたいい」
あたるは目を閉じて述べた。
「何とも言えない」
「最高のユニフォームよね」
「全くだ」
「阪神の好意で使用を許可してもらった」
面堂がマウンドの方に来て事情を話した。
「この通りな」
「ユニフォームもだな」
「そうだ、阪神の好意でだ」
まさにそれでというのだ。
「このユニフォームにしてもらった」
「我が生涯に悔いなしだ」
「僕もだ、もうこれで満足だ」
面堂も言うことだった。
「甲子園で阪神のユニフォームを着れるとはな」
「しかも野球が出来るのだからな」
「これ以上はない」
「最高の気持ちだな」
「それでだ」
飛麿も来て言ってきた。
「俺達以外の人達も集まってきている」
「どういった方々でしょうか」
「風林舘高校や一刻舘から来ている」
飛鳥に答えた。
「そういった場所からな、合わせて六チームだ」
「私達を入れてですね」
「そのうえでな」
「そうなのですね」
「その六チーム全てがだ」
まさにというのだ。
「大谷選手が所属するチームと戦うのだ」
「この甲子園で」
「そう決まった」
「私達だけではないのですね」
「そしてその六チームのうち何処かのチームが勝てばだ」
「大谷選手が阪神に来てくれるのですね」
「そうなっている」
こう言うのだった。
「だからだ」
「それで、ですね」
「何処かのチームが勝てばいいからな」
「その分気が楽ですね」
「大谷選手が来てくれる可能性があるな」
「はい、確かに」
飛鳥もそれはと答えた。
「そうですね」
「ではこれからはこの甲子園や二軍の球場で練習だ」
「おいおい、二軍の施設も貸してくれるなんてな」
「本当に有り難いわ」
弁天もおユキもそれはと言った。
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