第三話 戦士達の集結その一
[8]前話 [2]次話
第三話 戦士達の集結
大谷選手の所属チームからの挑戦状の返事を見てだった、向田はその返事の手紙を見て目を飛び立たせて言った。
「おい、本当か!?」
「はい」
手紙を持って来たアンジェラが答えた。
「大谷選手は確かにです」
「勝負受けてくれるんだな」
「この通り」
「まさかと思ったけれどな」
「そのまさかですね」
「ああ、実際にな」
まさにというのだ。
「試合をすることになったな」
「大谷選手のチームと」
「こうなったらな」
向田はそれならと言った。
「こっちも全力でだ」
「勝負しますね」
「勝てるとは思えねえがな」
それでもというのだ。
「やってやろうな」
「はい、大谷選手と勝負です」
「あの人のチームとな」
「いや、それならです」
畑中も言ってきた。
「余計に練習しないといけないですね」
「ああ、ただお前食えよ」
向田は畑中に普段とは正反対のことを言った。
「しっかりとな」
「あれっ、食ったら駄目なんじゃ」
「それはボクシングの時だ」
ボクサーである彼に言った。
「ボクサーは体重のランクがあるからな」
「どうしてもですね」
「そう言うがな」
「野球ならですか」
「むしろ食ってな」
そうしてというのだ。
「やっていかねえと駄目なんだ」
「だからですか」
「今は食え」
強い声で言った。
「しっかりとな」
「そうします」
畑中は満面の笑顔で応えた。
「いつも腹一杯食えるなんて夢みたいです」
「いや、先輩いつも腹一杯食ってますよ」
「そうだな」
石田は俊平の言葉に頷いた。
「こいつ根性がねえからな」
「そうですよね」
「そこが問題なんですよね」
修道院長も言ってきた。
「この人は」
「いやあ、食欲には勝てなくて」
「じゃあ入れ歯にしろ」
松阪が言ってきた。
「俺みたいにな」
「えっ、それまた言う」
「ボクサーなんだぞ」
松阪はだからだと返した。
「俺なんてお前と戦う為にどれだけ苦労しているか」
「体重を増やして」
「そうだ、太らない体質なのにな」
それでもというのだ。
「苦労して喰ってな」
「そうしてですか」
「やったんだからな」
だからだというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ