暁 〜小説投稿サイト〜
彼は いつから私の彼氏?
10-9
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 今年最後の練習日に2年生以下の個人対抗戦が行われた。一応、来年に向けてのランク付けがされるのだ。

 1、2回戦を勝ちあがってきた8人の中に、1年生の莉子が居た。香は花梨と当たっていて早々と敗退していたのだが、次の準々決勝で私も若葉と当たっていて、負けてしまっていたのだ。丁度、私はアレが来ていて、あんまりステップも出来なかったのだ。

 そして、準決勝の時、花梨と莉子が当たって、皆が驚いたことに・・・莉子が最初の2ゲームを連取していたのだ。次の3ゲーム目も8-4とリードしていて、それから花梨も連続でポイントを奪って、そのゲームを取ってからは、完全に花梨は優位に進めて、結局 勝っていた。

 結局、決勝は花梨と若葉で、花梨が勝ってしまったのだけど

「どうしたん? 花梨 莉子相手に・・・」

「うん ちょっと 遊んでしまったかなー でも あの子 すごい 録画みて研究したんだろうな ウチの弱点 ちゃんと突いてきていた ほらっ ウチ 秋元蓮花にポイント取られたんは センターを攻められた時なんやー あの子 それを見て研究してたんや そやからなー でも 最後は そんなに甘もぉーないぞって」

「もぉー 知らんわー」

「ふふっ でもな 水澄 あの子は きっと 伸びるよ 水澄みたいにね! 次のエースや」

 31日大晦日。家の掃除も一通り終わったので、私は表に出てトレーニングをしていたら、智子がやってきて

「水澄 さすがに精が出るねー 年末ギリギリまで」

「そうよー 後ろから追いかけられてるかと思うと じーっとしてられないの!」

「水澄・・・ 神経質になってない? 休めば?」

「休んでなんかいられないわよー 私 卓球バカだからー」

「ふ〜ん 先輩は部屋に 居るの?」

「うん エロ動画でも 見てるんちゃう?」

「えっ そんなん ウチがなんぼでも見せてあげるのにー ほらっ 今日は 年末特別サービス 赤いんだよ」と、スカートを捲っていて

「バカっ お兄ちゃんはそんなん見て無いよー ジョーダンだよ サッカー見てるんちゃう? 智子 お兄ちゃんを誘惑せんとってなー」

「わかってるって 勉強 教えてもらうだけ じゃぁネ!」と、遠慮なしに家に入って行った。と言っていたけど、あのローズレッドのんをスカートからチラチラ見せるんに決まっていると、気が気じゃぁ無かったのだ。お兄ちゃんも惑わされんかったらええけどー。智子自体は別にええねんけど、色仕掛けやったら嫌やー・・・。

 夕方になって、お父さんがゴルフの打ちっぱなしから帰って来て

「お父さん 智子が来てるの」

「ほぉー いつものようにな 水澄の友達なんだから良いんじゃぁ無いか」

「でもね お兄ちゃんの部屋にこもってるんよー」


[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ