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「ああ 勉強教えてもらってるとかー」
「だってさー いつも 短いスカートで・・・」
「だなー あの子 脚がすぅーとして きれいだもんなー」
「お父さん! なんか いゃぁーらしい!」
「おー こわぁー シャワーを浴びるよ 晩はどうするんだ?」
「お母さんが 帰ってきたら お蕎麦でしょ 海老天揚げるからー それまでは、牡蠣フライねっ」
「そうか いいねぇー 早い目に揚げてくれ」
「良いけどー お父さんの後 私もシャワーするからね その前にね お父さん ちょっとシャワーの前にお兄ちゃんの部屋 のぞいてきてよー」
「そんなこと出来るかよー うっとおーしがられる 気になるんだったら、水澄が行けばいいじゃぁ無いか」
「ダメよー それこそ 嫌がらせみたいじゃない!」
私がシャワーをして出て来ても、まだ智子は降りてこなかった。私はピンクのもこもこのルームウェアーで、お父さんに言われてお燗の用意をして、たたみいわしを焼いてるとようやく智子が降りて来て
「水澄 帰るからね」
「あっ そう ご飯食べて行くんじゃぁないんだー」と、とりあえず声を掛けると
「うん これから おっかぁーと買い物 間際のほうが 色んなもの値引きしていて安いからね」
「あっ そうかぁー ウチは 何となく お買い物済ませてるからなー」
牛乳に浸しておいた牡蠣の粒に軽く小麦粉を振って、解き卵にくぐらせて、細かく砕いたパン粉を付けて、揚げ始めていた。お父さんはパン粉が細かいほうが好みでお兄ちゃんはどっちかというと粗目が好みで・・・。その時、お兄ちゃんが降りて来て
「おっ いい匂い うまそー」
「まって お父さんのを 先に揚げているからー どうだった? 赤いのは?」
「えっ なんの話だ? 赤いのってー」
「うぅーん ほらっ あの子 唇 紅いの塗ってたでしょ」
「だなー 年頃だからなーぁ いいんじゃあないの! 冬休み中なんだし」
「リップだけ?」
「・・・だけって?」
「うん いいの 私も お正月は赤いのつけよーかなー そうだ 今日は お蕎麦の後ネ 柚子風呂 そこのおばぁちゃんに柚子をもらったから そうそう 海老の天ぷらを持って行ってあげるの お礼に」
「へっ 海老天がお礼?」
「そうよ お年寄りだし、独りだから 揚げ物しないでしょっ だから、温かいの持って行くからって・・・朝 お話したの その時に柚子をもらったのよ」
「水澄は 誰とでも 親しく 仲良くなるんだなー」
「そんなことないよー でも ジョギングの時は 出会う人には挨拶するようにしてる」
「みたいだなー この秋から 俺も付き合ってて 何人かから チャンピオン頑張ってねって 声かけられ
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