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仮面ライダーコウガ〜A NEW AGE HERO〜
EPISODE.01 覚醒
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。」
 「どうしたんですか、先生!」
 御礼の言葉に生徒達は驚く。
 「実は、警察から協力してほしいという案件を受けてね。みんなも知っているだろ、グロンギ暗号ってやつ。」
 「話には聞いたことがありますが。」
 「そこの方面で、力を貸してほしいと言われたから、そっちの方にいかないといけないんだ。」
 「先生、無茶しないでくださいね。人助けになると、先生はすぐ無茶をするから。」
 「ありがと。生徒に心配されているうちは、俺もまだまだだな。それじゃあ、明日は早いから、みんなも解散するんだ。」
 御礼に言われ、生徒達は帰宅していった。

 都内某国道
 -AM8:50-
 大きなトランクケースを隣の席に置いた檜木は、櫛田の運転する車に乗り、レジェンドの活動拠点へ向かっていた。
 「櫛田さん、すみませんね。運転を任せてしまいまして。」
 「大丈夫ですよ。それの扱い方は檜木さんしか知らないのですから、後部座席で安全に保管してもらえている方が、こちらも運転に集中できるというものです。」
 櫛田と檜木が話していると、車の屋根に何かが落下し、ドカンという音が鳴り響く。
 「アマダムコア、ゴボビガスボバ(アマダムコア、そこにあるのか)。」
 櫛田が車を急停止させると、車の屋根から跳ね跳び、ゲゴガが現れる。
 「出たな、グロンギ!」
 櫛田は拳銃を構える。
 「ゴンバゴロジャ、ボベゴゾギビロバサン(そんな玩具、虚仮威しにもならん)。」
 ゲゴガはひたひたと動き櫛田に詰め寄ると、平たい手のひらをぐっと握りしめ裏拳を放ち、櫛田の拳銃を払う。
 「もっと役立つ護衛をつけるんだったな。」
 ゲゴガは櫛田の首を掴み持ち上げる。その時、1台のオートバイがゲゴガに激突し、その衝撃で櫛田は解放される。
 「檜木さん、大丈夫ですか!」
 オートバイの運転手である御礼は檜木に駆け寄る。
 「御礼君、ここは危ないわ。早く逃げて!」
 檜木は逃げるように促す。しかし、
 「そういうわけにも行きませんよ。俺だって、今日からレジェンドの一員として、グロンギを追わないといけないんですから!」
 御礼は檜木を庇うように前に立つ。
 「じゃあ、遅れてくるもう一人って、御礼君のことだったの!?」
 檜木は予想外のことに驚く。
 「感動の再会は今度お願いします。こうなったら、アマダムコアを使うしかありません!」
 櫛田は強い口調で言う。
 「でもあれは完全に調整が済んでいないわ!」
 檜木は反論する。
 「このままでは全滅した上にグロンギにアマダムコアを奪還されてしまいます!早く!」
 「…わかったわ。」
 櫛田の言葉に檜木は押し負け、トランクケースを開く。その中には腰に巻くことを想定されているであろうベルト状のものが仕舞われていた。檜
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