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八条学園騒動記
第七百八十五話 壊血病その五

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「フリードリヒ大王のお父さんね」
「ああ、あの色々酷い」
「王様としては優秀でもね」 
 トムにすぐに話した。
「けれどね」
「奥さんに暴力振るって」
「国民にもね」
「働いていないと杖で殴って」
「怖がられたらね」
 街を視察しそうした行いをすればというのだ。
「自分を好きになれってね」
「また殴って」
「息子さんにもそうで」
 他ならぬフリードリヒ大王その人である。
「文学とか読んでフランス風の服着たら」
「男らしくないとか言って」
「人前で殴ったりして」
「王様のすることじゃないね」
「たまりかねて逃げたら」
「手伝った息子さんのお友達処刑して」
「もうね」
 ペリーヌは実に嫌そうに話した。
「最低と言うしかね」
「ない人だったね」
「最低も最低で」
 さらに言った。
「一緒にはね」
「いたくないわね」
「あの人はね」 
「そうだね」
「そんな人だから」
「そんなこともしていたね」
「そうした人がいる」 
 茉由を顰めさせて話した。
「時代だったのよ」
「そうなるんだね」
「ええ、もうね」
 それこそというのだ。
「王様として功績はあっても」
「人としてはどうか」
「奥さんにも暴力を振るう」
 史実にそう書かれている。
「しかもケチで人にお金を使わせる」
「つくづく最低な人だね」
「だから拉致もして」
「背の高い人を」
「軍隊に入れていたのよ」
「そうだったんだ」
「そうした人もいる時代で」 
 当時の欧州はというのだ。
「水兵さんもね」
「無理矢理なんだ」
「攫ったり病気で動けない人を連れ込んで」
「兵隊さんにしていたんだ」
「そうだったのよ」
「無茶苦茶過ぎるね」
「だから海賊も普通にいて」
 そうであってというのだ。
「ふとした弾みでね」
「船乗りの人がなったんだね」
「海賊が国家に公認されることもあったし」
「ああ、イギリスとかね」
「そうした時代だったから」
 それでというのだ。
「海賊も結構ね」
「普通だったんだね」
「バイキングだってね」
 彼等もというのだ。
「あっちの普通の人達がね」
「やっていたね」
「そう、海に出てね」
 そうしてというのだ、実際にバイキングは北欧の村の者達がごく普通に仕事として行っていたものなのだ。
「そのうえでね」
「一応交易に出て」
「儲かるならね」
「暴れてたんだ」
「そうなのよ」
「何でもなくやってたんだね」
「そうなのよ」
 バイキングはというのだ。
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