暁 〜小説投稿サイト〜
未来を見据える写輪の瞳
七話
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 「まるで、戦いに赴くかのような目をしていやがった」

 「………………」

 カカシの不可解な様子は二人に疑問と心配を抱かせるのみで、それが一向に晴れることはなかった。



 「…………」

 部屋に置かれた机に忍具を広げ、カカシは一つ一つ丁寧に確認し整備を行っていた。整備が終わると、禅と印を組み、チャクラを練る。久しく行っていなかった基礎修行だ。身じろぎ一つせず、ただ黙々とチャクラを練り続ける。
 これもみなあの悪寒と、その後感じた非常に嫌な予感のせいだ。便利と言えば便利なのだが、カカシの嫌な予感はよく当たる。それも、当たった時の大抵の場合が感じていたものより悪い方に強まって起きる。今回感じた予感は相当なものだった。それより悪化して起きるとなると、カカシも今の鈍った体のままではいざという時に対応できないと考えたのだ。

 「ふぅ……」

 数時間ほどチャクラを練り続け、今度は種々の印を高速で組んでいく。自身がよく扱う術を中心にいくつもいくつも休むことなく組み続ける。試験中は建物より出ることを禁じられているため余り派手なことはできない。だが、それでも出来ることをとカカシはやり続ける。
 はたして、一体なにが起こるというのだろうか。未だその影は、見えない。
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