七話
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達は既に木の葉の忍であり、私の部下です」
しかし、それをカカシは一蹴する。確かに、付き合いはカカシよりイルカの方が長いのかもしれない。だが、あの子達はカカシ達がその目で下忍となることを認め、今回の中忍試験に推薦するに足ると判断したのだ。
子供の成長は早い。イルカの元を離れまだ一年と立ってないとはいえ、今のあの子達を知らない貴方が口を出すことではないと。カカシの意見に同意なのか、アスマと紅も黙っているかを見据えるのみ。
「………………」
それを見て、イルカは子供たちが自身の元から旅立っていたことを再確認することとなった。
「それでは、次に移る」
火影の進行により、カカシ達と入れ替わるようにして他の上忍が前へと歩み出る。中忍試験は着々と迫りつつあった。
「と、言うわけでお前たちを今度行われる中忍試験に推薦したから」
カカシによって呼び出されたナルト達三人はカカシから書類を渡されると同時にそんなことを言い放たれた。
「中忍……」
「試験?」
首をかしげるのはサクラとナルト。サスケは渡された書類に目を通している。
「そ。下忍から中忍になるための試験」
「お、おおおおおおおおお! いいじゃんいいじゃん! 腕がなるってばよぉ!」
「試験かぁ……どんなことするんだろ」
舞い上がるナルトと若干の不安を見せるサクラ。そんな二人をカカシが眺めていると、書類を読み終えたのかサスケが首を上げた。
「おい、この試験で命を落としても構わないってのは……」
「ああ、それ? 書いてある通り。中忍試験ともなると死者も出るから。他里も一緒に受けるわけだしそーいうのが必要なわけ」
サスケが突きだした書類の中の一枚。それにはでかでかと誓約書の文字が書かれていた。サスケが言ったのはその誓約の中の一部だ。他里が一緒に受ける中忍試験では、こういった死んでも文句ありませんと書かせねばならないのだ。
「し、死ぬことも?」
「ああ。だからよく考えてサインするように。それじゃあ俺はここで」
ドロン、という音を残してカカシはその場から消え去る。きっと、この子等は三人で来ると信じて。
木の葉のとある演習場。そこにある任務で殉職した英雄たちの名が記される慰霊碑があった。慰霊碑にはびっしりと名が刻まれており、中には最近刻まれたのであろう真新しいものもある。
そこへ、一人の男が現れた。黒い髪を腰ほどまで伸ばした病的なほどに顔の白い男。男は慰霊碑の前に立ち、ジッと記された名前を眺める。
「……!?」
そして、見つけてしまった。一番見たくなかったはずの名前を。これで、先日重要書類保管庫へと|忍び込んで《・
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