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負けたと思った時
第三章

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「主人公達兄弟だよな」
「ああ、全員な」 
 友人もそうだと答えた。
「百人だったな」
「ああした感じでって思ってたんだよ」
「あの爺さん世界中に愛人さんいてな」
「それで百人の子供がいたんだよ」
「あの爺さんも凄まじいな」
「俺もああした感じでな」
「ゴム使ってもか」
「そう思って遊んできたけれどな」 
 しかしというのだ。
「考えてみたらな」
「何かあったか」
「いや、あの爺さん百人の子供な」
 多くの愛人達との間にもうけた彼等はというのだ。
「三年位でだっただろ」
「主人公達同じ様な歳だしな」
「三年で百年でな」
 そうであってというのだ。
「男の子だけだろ」
「ああ、男の子だけで百人だとな」
 友人もすぐにわかった。
「そりゃ同じ数だけな」
「女の子もいるな」
「合わせて二百人な」
「主人公のお姉さん最後の方で出たしな」
「あの爺さん女の子もいたんだよ」
 そうだというのだ。
「それだとな」
「二百人か」
「しかも三年でそれだとな」
 それならというのだ。
「ずっと生きてるとな」
「三十年とか四十年だとか」
「もう三千人はな」 
 それだけはというのだ。
「子供さんいるな」
「漫画でもないな」 
 友人も唖然として言った。
「流石に」
「滅茶苦茶だな」
「ああ、お前よりもな」
「遥かに凄いな」
「好色一代男と同じでな」
「足元にも及ばないよ」 
 大友はまたこう言った。
「もうな」
「そうだな」
「リアルでもな」
 こちらでもというのだ。
「アフリカで百二十人の奥さんがいて」
「ガチハーレムだな」
「お子さん二百人いる人いるそうだな」
「その人も凄いな」
「だから俺なんてな」
「まだまだか」
「世界一の女好きになるなんてな」
 その様にというのだ。
「思っていたけれどな」
「なれないか」
「世界は広くてな」
 そうであってというのだ。
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