新たな世代
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林は不器用なところは流石ベジータの息子だと改めて感じた。
昔、人造人間との闘いでベジータが赤ん坊のトランクスを抱いた時もトランクスは泣いてベジータを四苦八苦させたことを思い出す。
どれだけ強いサイヤ人の男も自分の子供には弱いようだ。
「は、はい…」
「ふふ、抱っこの練習しようね。よしよし」
サダラを受け取り、慣れたように抱いて優しい顔と声で娘をあやす悟林にトランクスは見惚れた。
そしてサダラは直ぐに泣き止み、笑った。
サダラを泣き止ませた悟林はトランクスを見て勝ち誇ったような笑みを浮かべる。
「はは、悟林さんには敵わないなぁ」
「大丈夫、私だって母親として未熟なんだから、一緒にこの子の親になっていこう」
親子3人の時間を過ごし、そしてしばらくしての親族との顔合わせ。
「おお、悟林そっくりだなー」
「でも目の色はトランクス似だべ」
「何か姉ちゃんが小さくなったように見えて不思議だなー」
「でも、悟天君もブラも生まれた時も私達同じ気分だったわよ」
悟空とチチと悟天がそれぞれの感想を言い、ブルマは悟天とブラの昔を思い出しながら嬉しそうにサダラを見つめる。
「お疲れお義姉ちゃん。これからよろしくねサダラ。私のことは絶対叔母ちゃんなんて言わせないからね。お姉ちゃんで覚えさせるんだから…」
「呼び方くらい好きにさせてやれ。こいつは今でもかなりのパワーを感じる。押さえつけようとしたら酷い目に遭うのはお前だ。流石はサイヤ人王族の血を引いているだけのことはあるな、大した潜在能力だ」
「うう…っ!わ、私もトレーニングしようかな…」
まだ年齢1桁なのに叔母になってしまったブラは絶対にお姉さんと呼ばせるつもりだが、修行をしていないブラでは生まれたて時点でとんでもない潜在能力の塊のサダラを押さえつけておくのは不可能だ。
もしかしたら叔母…ではなくお姉さんとしての威厳がなくなってしまうかもしれない。
特に兄としての威厳が消滅してしまった悟飯と悟天の関係を見ていたブラは危惧し、トレーニングをしようと考え始めた。
「ブラちゃんも大変よねー」
「おめでとうお義姉さん。」
「ありがとうビーデルさん」
「それにしても姉さんもお母さんですか、正直僕は心配ですよ。この子が姉さんみたいな乱暴な人にならないかぁっ!?」
相変わらず口が軽い愚弟を悟林は殴り飛ばして病院から退場してもらったが、苦々しそうな顔で自分の拳を見つめる。
「うーん、多分今のじゃ悟飯を気絶させられてないなぁ…大分鈍ってるな…」
「お前は今は疲れている。修行は体調が万全になってからだ」
「それくらい分かってるよ。今はこの子を優先しないと」
娘の顔を見に来てくれ
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